『ヘルダイバー2』にて「敬礼」などのエモートで落下死回避できるテクニック報告される。“管理民主主義”が起こす奇跡、あるいは不具合

 
Image Credit: Chunke-Funke-Monke on Reddit

HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2)』にて、高所から落下した際のダメージを軽減するテクニックが報告され、話題を呼んでいる。実用性もさることながら、見た目のシュールさも注目されているようだ。海外メディアVG247が伝えている。

本作は、見下ろし視点型シューター『HELLDIVERS』の続編となるTPSだ。プレイヤーはスーパーアース連邦のエリート部隊ヘルダイバーの一員となり、宇宙生物のムシ(ターミニッド)や、オートマトンと呼ばれる殺人ロボットの大群に立ち向かうミッションに挑む。自由と管理民主主義を守るため、銀河を舞台とした戦いに身を投じるのだ。PC版とPS5版の間でのクロスプレイがサポートされており、最大4人でのオンライン協力プレイに対応している。


『HELLDIVERS 2』では、ヘルダイバーたちがかなりあっさりと死ぬ点も特徴。敵の猛攻だけでなく、自分で呼び出した支援ポッドの下敷きになったり空爆に巻き込まれたりと、さまざまな死因が用意されている。

そんなヘルダイバーの死因のひとつが落下死だ。うっかり足を踏み外したり、吹き飛ばされたりして高所から落下した場合、負傷する、あるいは高すぎれば即死することもある。しかし今回、落下ダメージを軽減できるテクニックが見いだされ、注目を集めている。

落下ダメージ軽減テクニックはいたってシンプルで、落下中に「エモート」を使うのみ。敬礼やハグといったエモートが落下ダメージ軽減効果があると報告されている。たとえばあるRedditユーザーは、落ちる高さやエモートの有無を変えながら落下ダメージがどうなるかを検証。エモート無しで体力が半分以上減少する高さでは、エモートを使いながら落下すると微々たるダメージで着地可能。さらにエモート無しでは即死する高さでも、落下中に敬礼することで体力を半分弱残して生き延びている。


このほかにも物理演算によってか不意に空高く打ち上げられるアクシデントでも、エモートを使って生き延びられたとの報告もみられる。緊急時にも役立つテクニックといえそうだ。またユーザーからは「民主主義が命を救った」といった冗談交じりの反応も寄せられている。たしかに死の間際に敬礼する鋼の忠誠心に命を救われているようにも見え、シュールな面白さがあるテクニックかもしれない。

なお空中でエモートして落下ダメージを軽減できる理由は定かではない。ただ本作では敵からの攻撃でもヘッドショットを受けるとダメージが増大するため、落下でも同様に頭から落ちるとダメージが大きくなる仕様があるのかもしれない。そのためエモートにより落下時のモーションが上書きされ、頭からの落下を防いでダメージが軽減されているといった可能性が考えられるだろう。

理由はどうあれ、エモートで落下ダメージを軽減できるテクニックが開発元の意図するとおりの挙動かどうかは不明。命の危機に堂々とエモートするヘルダイバーたちのシュールな姿からか愛され始めており、今後もテクニックとして残されるかどうかは注目される。

『HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2)』はPC(Steam)/PS5向けに発売中だ。