『ヘルダイバー2』新大型アプデで「60日間の大改修」がついに終了。ミッション達成後のパトロール“一局集中化”や、オートキャノン・無反動ライフルの新弾実装など盛りだくさん


Arrowhead Game Studiosは10月15日、『HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2)』に向けてアップデート「パッチ 01.001.104」を配信開始した。“60日間の調整計画”を締めくくるアップデートになるそうで、大規模な調整がおこなわれている。

本作は、見下ろし視点型シューター『HELLDIVERS』の続編となるTPSだ。プレイヤーはスーパーアース連邦のエリート部隊ヘルダイバーの一員となり、宇宙生物のムシ(ターミニッド)や、オートマトンと呼ばれる殺人ロボットの大群に立ち向かうミッションに挑む。自由と管理民主主義を守るため、銀河を舞台とした戦いに身を投じる。


開発を手がけるArrowhead Game Studiosは8月6日の大型アップデートを実施したものの、同アップデートでの調整を巡ってユーザーからは批判が殺到。これを受けて同スタジオは「バランスだけを重視しすぎていた」といった従来の方針に見直しを図ると表明。プレイヤーがもっと楽しめる遊び心にあふれたバランスを目指すとして、8月14日には「“60日間”をかけて調整を実施していく」と伝えていた(関連記事)。

その第1段階となる大型アップデート「パッチ 01.001.007」が9月17日に配信。装甲をもつ敵や武器の対装甲性能などに関して大きな調整が実施された(関連記事)。その後複数回の小規模アップデートによる調整もおこなわれてきた。

そして今回、“60日間の調整計画”を締めくくる大規模アップデート「パッチ 01.001.104」が配信開始された。今回のアップデートでは、前回のパッチ 01.001.007での調整対象に含まれなかった武器や戦略支援の調整が実施され、より面白く効果的になるように性能が変更されているという。

なかでもたとえばオートキャノンと無反動ライフルには、弾薬を選択可能な新システムが実装。オートキャノンは通常弾と対空弾が切り替え可能で、対空弾は対象に近づくと榴散弾のように爆発し、爆発範囲が広めの弾だという。一方、無反動ライフルは通常弾と榴弾の切り替えが可能に。榴弾は通常弾より爆発範囲が広く爆発ダメージも大きいものの、弾そのもののダメージ(投射物ダメージ)が少なくタンク系の敵に対してはあまり効果的ではないそうだ。このほかドローン系(ガードドッグ)のバックパックでは、ドローンの起動/停止の切り替え機能が実装された。


ほか、敵に関する調整もさまざま実施。これまではミッション達成後の離脱前の状態ではマップ全体でパトロールが大量に出現するようになっていたところから、アップデート後は離脱地点に集中的に大量出現するようになっているという。ミッション達成後もマップ探索やサンプル回収をおこないたいプレイヤーが動きやすくなる配慮とのことだ。またオートマトンの照準・視野に関するコアシステムの見直しがおこなわれ、プレイヤーを視認していないのに壁越しに攻撃を続けたり、隠れるあるいはスモークを焚いていても発見してきたりといった状況が起こりにくくなったとのこと。

今回のアップデートでも、そのほかにも多岐にわたる調整がおこなわれており、詳細は公式パッチノートを確認されたい。なお60日間の調整計画の締めくくりとして、今後の方針についても改めて説明されている。今後の開発では定期的なプレイヤーアンケートやパッチノートの改善、ブログや公式配信を通じたより頻繁な情報公開などがおこなわれていくという。また今回の調整計画において導入されたというクローズドベータについては規模を拡大し、フィードバックを早期に集められるようにしていくそうだ。

リリース後高い人気を博した一方で、調整方針を巡って批判も度々巻き起こってきた『ヘルダイバー2』。8月の大型アップデート後の批判噴出を機に表明された60日間の調整計画がついに終了を迎えた格好だ。ちなみに9月のアップデート「パッチ 01.001.007」後には多数のプレイヤーが集まる盛況を見せ(関連記事)、8月と比べてプレイヤーベースも増加していた(SteamDB)。今後の本作の盛り上がりにも注目したい。

『HELLDIVERS 2』は、PC(Steam)/PS5向けに配信中だ。