スルメ系ローグライトRPG『He is Coming』すぐさま売上10万本達成。クセになる「準備3日でボス戦」の中毒ループ、人気拡大中
Hooded Horseは7月30日、『He is Coming(ヒー・イズ・カミング)』が販売本数10万本を達成したと発表した。本作は7月17日に早期アクセス配信開始したばかりのオートバトル形式のローグライトRPGだ。

パブリッシャーのHooded Horseは7月30日、『He is Coming(ヒー・イズ・カミング)』が販売本数10万本を達成したと発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)で、ゲーム内は日本語表示にも対応。本作は7月17日に早期アクセス配信開始したばかりの作品で、リリースからわずか2週間足らずで大きな売上を記録している。
『He is Coming』はオートバトル形式のローグライトRPGだ。魔王に脅かされる世界で勇者となったプレイヤーは、見下ろし型のフィールドを探索し、全350種以上あるアイテムを集めてビルドを構築。3日ごとに迫りくるボスの撃破を目指す。

ゲーム内では1日の中で昼と夜が交互に到来。夜になると視界は狭まり、モンスターはプレイヤーを発見した途端に追尾してくるようになる。一方、貴重なアイテムが眠る「英雄の墓」に入れるようになったりなど、夜にしかないメリットもさまざま存在する。またモンスターとの戦闘は基本的にオートで進行するため、装備やそれに付与された特殊効果のシナジーなどが鍵となる。アイテムには特定のパターンを揃えることで発動するセットボーナスなども実装されており、ビルドに奥深さを与えている。
また本作には「チャレンジ」というやりこみ要素が用意されている。いわゆる実績にあたるシステムで、ゲーム中に特定の条件をこなすことで新たなアイテムが開放されていく。チャレンジの各条件ははじめは伏せられており、表で隣接した2マスを開放することでそのマスの条件が明らかになる仕組み。プレイを重ねるたびに出現するアイテムが少しずつ増え、新たな戦略が生まれていくわけだ。

Chronocleが開発を手がける本作は、体験版が2024年5月に配信開始。その後同スタジオはHooded Horseとパブリッシング契約を締結したことを報告していた。Hooded Horseはこれまでに『Manor Lords』や『9 KINGS』など多数のヒットインディー作品を送り出してきたパブリッシャー。『He is Coming』はそんな同社のもとで、今年7月17日に早期アクセスでのリリースを迎えた。
そしてHooded Horseは7月30日、本作の販売本数が10万本を達成したとXにて報告。発売からわずか2週間足らずで大きな成功を収めているようだ。Steamでは、連日ピーク時に3000人近い同時接続プレイヤー数を記録しており(SteamDB)、人気を維持しつつ売り上げを伸ばしてきたことがうかがえる。
ビジュアルに関しては、ドット絵で構成されたレトロなスタイルが好評。また幅の広いビルドややりこみ要素の豊富さから、つい繰り返しプレイしたくなる中毒性があり、人気ローグライクゲーム『Loop Hero』になぞらえて本作を評価するユーザーも多い。ただし、チャレンジを進めるにつれて強力なビルドを組むことができるようになる一方で、入手可能なアイテムの幅が広がり運の要素が強くなっていくというジレンマが存在する。また、チャレンジでアイテムをある程度開放するまでのゲーム序盤は厳しいプレイを強いられるといった側面もあり、ゲームバランスにおける課題点として指摘されている。今後どのような調整がなされるのかにも注目される。

なお本作についてはHooded Horseが公式Wikiを開設している。アイテムの種類が豊富なだけに覚えきれない情報も多いため、攻略情報とにらめっこしながら遊ぶのが好きなプレイヤーは、こちらも参考にしてみるとさらに楽しめるかもしれない。
『He is Coming(ヒー・イズ・カミング)』はPC(Steam/Microsoft Store)向けに、早期アクセス配信中。PC Game Pass向けにも配信されている。