とにかく速く走るゲーム『Haste: Broken Worlds』体験版からやたらと褒められる。とにかく速くて気持ちいいので
Landfall Gamesは2月24日、『Haste: Broken Worlds』の無料体験版を公開した。本作は体験版にもかかわらず、公開間もなく1000件以上のレビューを集め、好評を博している。

インディーゲームスタジオのLandfall Gamesは2月24日、『Haste: Broken Worlds』の無料体験版を公開した。多くの体験版が公開されているSteam Nextフェスにも参加している本作は、参加作品の中でもトップクラスの高評価を獲得している。対応プラットフォームはPC(Steam)。本稿執筆時点で日本語対応はしていないが、体験版の言語設定に「日本語」の文字を確認できたため、今後対応する可能性があるとみられる。
『Haste: Broken Worlds』は疾走感のあるアクションゲームである。プレイヤーはZoeという名の少女として、迫りくる世界の崩壊よりも速く走って冒険し、崩壊の原因や崩壊から逃れる術を追い求めることになる。
トレイラーの映像を見るだけでも、このゲームの疾走感が伝わってくるだろう。この疾走感は直感的な操作で味わうことができ、デフォルトのキーボード操作ではWASDキーによる移動の他には、マウスによる視点操作といくつかのキー操作がある程度である。ただWASDキーを押すだけではダッシュにはならず通常の移動になり、これは安全な場所での会話パートなどで使うことになる。ダッシュするときにはShiftキーを長押し、力が溜まったら自動的にダッシュ開始だ。Shiftキーをもう一度押すと通常歩行に戻るため、ダッシュと歩行の切り替えにあたる役割を担っている。

そしてダッシュ中のアクションとして重要なものがスペースキーによる「落下」だ。ジャンプではない、落下である。『Haste』のステージ中には多くの緩やかな勾配が存在しており、ジャンプは登り坂をダッシュした際に自動で行われる。超高速からのジャンプは、射出され滑空するような感覚だ。着地は下り坂に合わせると良く、この着地点をうまく合わせるために滑空中に「落下」で高さを調整するのだ。筆者がプレイした限りではダッシュと着地を繰り返すだけでも、スケートボードゲームでトリックを連続で決めるような爽快感を覚えた。

うまく着地できた場合はアビリティを使うためのパワーが溜まる。アビリティは左クリックで使用でき、ダッシュよりもさらに高速な「ボード」に乗ることができる。良いタイミングでボードを使えばジャンプの飛距離をさらに伸ばすといったことも可能だ。その他、キー割り当ての設定画面ではアイテムに割り当てるキーが5つあるのを確認できた。トレイラーで確認できるロープアクションなどは、冒険が進めば解禁されていくのだろう。

そんな『Haste: Broken Worlds』のレビューは2月24日のデモ公開以来、大変な好評を博している。SteamDBによれば、体験版にもかかわらずピークで1543人を記録しており、盛況を博しているようだ。また本稿執筆時点でレビュー件数はすでに1000件を突破。そのうち98%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを獲得しており、高い人気を誇っている。レビューの多くは本作の一番の特徴である、疾走感あるアクションが気持ち良いとして好評を投じている。そのほか、キュートなキャラクターデザインや会話パートにおけるグラフィック、そして疾走感を演出するサウンドなどを評価する声も多い。

本作を開発したLandfall Gamesはスウェーデンのストックホルムに拠点を置くゲームスタジオ。同スタジオは数々のゲームを手がけており、直近では2024年4月にリリースされた、怪異を撮影して「バズ」を狙う動画撮影ホラー『Content Warning』が絶大な人気でバズっていたことは記憶に新しい。
なお公式開発ブログによれば、2024年の8月以降、一時『Content Warning』の開発に携わっていた『Haste: Broken Worlds』スタッフが本作開発に戻り、チーム全員での開発体制となっていたようだ。今回の『Haste: Broken Worlds』はまだ体験版ながら、『Content Warning』を彷彿とさせるほどの勢いも見え、製品版のリリースによるスタートダッシュにも期待されるところだ。
『Haste: Broken Worlds』はデモ版がPC(Steam)向けに配信中。製品版の価格およびリリース日は未定。本稿執筆時点で日本語対応はしていないものの、今後対応していくものと見られる。