『逆転検事1&2 御剣セレクション』、グラフィック刷新が“リメイク級”として注目される。オリジナル版のドット絵「職人芸」に負けないためのこだわり(でもドット絵でも遊べる)


カプコンは9月6日に『逆転検事1&2 御剣セレクション』を発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switch/PS4/Xbox One。公式Xアカウントにて、同作にてドット絵から高解像度イラストに刷新されるミニキャラクターのグラフィックが一部紹介されており、注目を集めている。

本作は、『逆転検事』シリーズのリマスター作品だ。オリジナル版は『逆転裁判』のスピンオフタイトルとして、ニンテンドーDSやモバイル向けに発売された。『逆転検事』シリーズでは、『逆転裁判』シリーズに登場する検事・御剣怜侍が主人公となる。マップ内を移動しながら捜査して証拠を集め、法廷にて真実を暴くのだ。


『逆転検事1&2 御剣セレクション』(以下、御剣セレクション)ではさまざまなスペシャルコンテンツや追加機能が用意された決定版になるという。さらにリマスターにあたってはフルHDグラフィックに対応。特にマップ内を移動する際のミニキャラクターのグラフィックは一新。オリジナル版のドット絵で描かれるクラシックなグラフィックにも切り替えることができ、新旧どちらのグラフィックも楽しめる。

そんな『御剣セレクション』の発売が近づくなか、『逆転裁判』シリーズの公式Xアカウントは本作のグラフィックの変化を紹介している。たとえば本日7月22日に投稿された一条美雲のグラフィック比較をみると、ドット絵から高解像度イラストでのアニメーションに変化していることが確認可能。髪の揺れ動きやドット絵では簡略化されていた部分なども緻密に描かれており、リマスターどころか“リメイク”級であるとの反応も寄せられている。


また先日7月17日に投稿された開発資料の“チラ見せ”では、オリジナル版のドット絵にあわせてキャラのモーションが制作されていることが明かされている。オリジナル版アニメーションをもとにしつつ、高解像度のイラストへの変更にあたって全身の動きや衣服の揺れなどが自然になるように細かなこだわりをもって制作されているという。オリジナル版プレイヤーも、懐かしくも新鮮さも感じられるリマスターとなりそうだ。

なお公式サイトによると本作にて一新されたミニキャラクターのグラフィックは、オリジナル版のキャラクターデザイナーである岩元辰郎氏によって新規で描き下ろされているという。総勢100名以上の登場キャラの動きや表情がより豊かになっていることもアピールされており、先述したポストで紹介されたグラフィックやアニメーションはその一端なのだろう。ちなみに同氏によれば、オリジナル版のドット絵は“職人芸”だそうで、HD化にあたってはオリジナル版のドット絵表現に負けないようにする想いもあったそうだ。


『成歩堂セレクション』『王泥喜セレクション』としてリマスターされてきた『逆転裁判』シリーズに続き、『御剣セレクション』としてリマスターされる『逆転検事』シリーズ。『逆転裁判』シリーズでも、たとえばオリジナル版で読めなかった“ポスターの文字”を読めるように加筆するといったこだわりのリマスターがおこなわれていた(ファミ通.com)。スピンオフ作品のリマスターとなる『御剣セレクション』でも抜かりなくこだわりが発揮されており、手の込んだミニキャラクターグラフィックの刷新が注目点のひとつとなりそうだ。

逆転検事1&2 御剣セレクション』は、PC(Steam)およびNintendo Switch/PS4/Xbox One向けに9月6日リリース予定だ。