パーティー情報“復旧”推理ゲーム『ギルド探求団へようこそ!』発売後ほどなく「圧倒的に好評」達成。『鏡のマジョリティア』開発者による新作、“創立1000日ギルド”の記録を辿る

個人ゲーム開発者のパルソニック氏は2月27日、『ギルド探求団へようこそ!』のSteamレビューが「圧倒的に好評」を達成したと報告した。

個人ゲーム開発者のパルソニック氏は2月27日、『ギルド探求団へようこそ!』のSteamレビューが「圧倒的に好評」を達成したと報告した。同作は2月6日にPC(Steam)向けとして、日本語のみ対応でリリース。発売から3週間で、高い好評率を保ったまま多数のレビュー数を達成したこととなる。

『ギルド探求団へようこそ!』は、記録や記事を頼りに失われたギルドのパーティー情報を復旧させる、推理パズルゲームである。本作の世界では、あるギルドの冒険者たちの情報が何らかの事情によって消失。近日開催予定の前日祭までに記録が復旧されなければ、最悪の場合ギルド全体が崩壊しかねない事態となっていた。本作の主人公は、記録を集めることが生きがいの人物だ。本作では、町随一の記憶力と調査力をもつ記憶士とされる彼のもとに、ギルドの記録を復旧させる困難な依頼が舞い込んでくる。創立1000日を迎えるギルドに、78人の冒険者たちが20のパーティーへどのように所属し、いかなる結末を迎えたのか。記録と資料からギルドの1000日を辿ってパーティー情報の復旧を目指す、推理パズルが繰り広げられる。

記録士である主人公は、アシスタントの少女と共に1000日の記録を集め、ギルドに登録された冒険者たちの情報を網羅していく。主人公が受けた依頼では、全パーティーの情報復旧が目的となっている。プレイヤーは記録を頼りに各パーティーの構成、リーダー/メンバーといった役割、戦士や魔道士といった役職、SからDまでのパーティーランクを特定。幸いギルドの加入リストは無事であるため、名前と顔の判明している78人が、どのようにパーティーへ所属していたかを推理していく。

ただし主人公は両足を悪くしているため、自ら資料を探すことはできない。そこで本作では、左上の欄に持ってきてほしい資料や記事の番号を入力。書いて見せた管理番号と一致する資料があれば、アシスタントの少女は資料を持ってきてくれる。本作では既存の情報からまず記録や資料を集めることで、ギルドの1000日間に迫っていくわけだ。ギルドの1000日の歴史の中では、死者を含めてさまざまな結末を辿った冒険者とパーティーが登場。情報を整理すれば、総当りをせずともすべて解けるように作られているという。アシスタントの少女は登場する一部単語の意味なども教えてくれる上に、撫でられる点も特徴だろう。

本作は、パルソニック(ぴーさん)氏によるぱるそに工房が手がけている。過去作としては、『かわいいは壊せる』『消えたリリーと呪いの館』など、多数の作品をフリーゲームとして公開してきた。2024年6月公開の暗中模索カードゲーム『鏡のマジョリティア』では、ルールや用語もわからない状態でカードゲームに挑むゲームプレイが展開。ルールや用語を推理する言語解読系の謎解きや、ホビーアニメ風の世界観などから、公開後は大きな注目を集めてきた。

本作『ギルド探求団へようこそ!』は、そんな同氏による初のSteam向け有料作品として2月6日にリリースされた。記事執筆時点では、ユーザーレビュー503件中98%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」となっている。本作では、現時点で集まっている資料で各パーティーの情報が埋められるか、ゲーム中で明示する仕組みを搭載。推理ゲームとして十分な歯ごたえや解けた時の爽快感を持たせた上で、前述の仕組みも含めて比較的謎が解きやすくなっている。またプレイヤーはパーティーの特定に向けて記事を読んで情報を追うが、インタビューを読むことで自然と冒険者たちの人となりを知り、各パーティーの物語にも触れていく。本作では推理ゲームとしての醍醐味をしっかり展開しつつ、その上でキャラクターたちのストーリーなども繰り広げられていくのだ。

ユーザーレビューではリリース直後から高い好評率を維持していたが、約3週間を経てそのまま数を積み上げたことで、そのまま「圧倒的に好評」を達成したようだ。プレイヤーからは、かわいい『Return of the Obra Dinn』などとも評されており、推理ゲームとストーリーの双方から評価。同氏は『鏡のマジョリティア』など、Steam外で高いクオリティの作品をリリースしてきたが、今回はSteamでのリリースとなったことでユーザーレビューとしてはっきり現れた形だろう。

*「Steam Scout」による言語別レビュー割合

なおSteamのユーザーレビュー分析ツール「Steam Scout」のデータによると、本作の言語別レビュー割合は日本語が76.9%、韓国語が15.9%、中国語(簡体字)が6.3%などと続く。公式の対応言語は日本語のみのため日本語レビューが大多数を占めている。一方で、韓国語/中国語の翻訳パッチやMODが登場するなど、アジア圏のプレイヤーからも遊ばれているようだ。

『ギルド探求団へようこそ!』は、PC(Steam)向けに、通常価格税込470円で配信中だ。

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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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