フロントウィングは9月6日、「グリザイア リマスタードボックス」を11月29日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPCで、対象年齢は18歳以上。通常版の価格は税込2万7280円となっている。『グリザイアの果実』から始まったシリーズ3作やアナザーストーリーの内容などが、フルHD化を果たしている。なお本作は18禁の作品であるため、公式サイト閲覧などの際は注意してほしい。
「グリザイア リマスタードボックス」は、『グリザイアの果実』『グリザイアの迷宮』『グリザイアの楽園』やアナザーストーリーをフルHDリマスター化した、18禁のPC用ゲーム作品だ。シリーズの最初の作品となる『グリザイアの果実』は、フロントウィングより2011年2月に発売された、18禁のアドベンチャーゲームである。
同作の舞台・私立美浜学園は、ワケアリの生徒5名だけが在籍する、一見普通の学園。主人公の風見雄二は、幼い頃に事故で姉を亡くし、浮世離れした言動や行動が目立つ、いかにもワケありな謎の男だ。同作で風見雄二は学園長との旧知の間柄を介して、6人目の学生として私立美浜学園へやってくる。風見雄二は美浜学園にて、人付き合いが極端に苦手な榊由美子、なぜか好意を寄せてくる周防天音、ツンデレを演じる松嶋みちるなど、それぞれ事情をもつ少女たちと邂逅。各ルートでは、過去のハードな出来事や現代的な戦い、少女たちとの結末がノベルゲームとして繰り広げられる。またシリーズを通して、主人公・風見雄二と美浜学園の生徒たちの物語が、ミリタリー要素をまじえて描かれていく。
美少女ゲームを中心にADVなどの批評が集まる「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では記事執筆時点で、『グリザイアの果実』はデータ数3091件により中央値85/平均値83点を獲得。コンソールでの全年齢版発売や、テレビアニメ化を含むメディアミックスなどもおこなわれている。また全年齢向けの『グリザイア ファントムトリガー』シリーズや、スマートフォン向けの『グリザイア クロノスリベリオン』など、『グリザイアの果実』を原点にシリーズの世界が広げられてきた。
「グリザイア リマスタードボックス」には、原点である『グリザイアの果実』、風見雄二の過去や後日談などを収録した『グリザイアの迷宮』、完結編となる『グリザイアの楽園』までの3本を収録。TVアニメ「グリザイアの楽園」の特典などとして配信されてきたアナザーストーリー『グリザイアの有閑』『グリザイアの残光』『グリザイアの旋律』も含めて、シリーズがひとまとめになっている。さらに本作では、リマスターによって画面がフルHDに対応。オープニング映像も含めてフルHD化しており、より綺麗な画面で遊べるリマスターボックスとなっているわけだ。
「グリザイア リマスタードボックス」は18歳以上を対象としたPC向け作品として、2024年11月29日発売予定だ。通常版の価格は税込2万7280円で、特典として各作品のサウンドトラックCDやサウンドドラマ、アクリルスタンドや複製サイン入りミニ色紙が付属。予約特典として、水彩風色紙も用意されている。また抱き枕カバーエディションは税込4万480円で、周防天音の抱き枕カバーとドラマCDが付属する。