人気密林MMOFPS『Gray Zone Warfare』、大型アプデでリリース以来の盛り上がり。“移動時間短縮”図る新システムや前哨基地など、追加要素いろいろ
MADFINGER Gamesは5月22日、『グレーゾーン・ウォーフェア』へ向け無料大型アプデを配信。戦闘拠点や天候変化の実装など多岐にわたって要素が追加されており、再びの盛況となっている。

デベロッパーのMADFINGER Gamesは5月22日、『グレーゾーン・ウォーフェア(Gray Zone Warfare)』へ向けて無料大型アップデート「Winds of War」を配信開始した。アプデでは拠点や武器の追加などさまざまな調整がおこなわれており、あわせて日本語を含む多言語に対応。これを受けて本作のプレイヤー数も急増している。
『グレーゾーン・ウォーフェア』はオープンワールドMMOFPSだ。現在Steamにて早期アクセス配信中。本作の舞台となるのは、ラオスをモチーフとした東南アジアの架空の島だ。とある事件の影響で民間人は大多数が避難しており、3社のPMC(民間軍事会社)が互いに争っている。プレイヤーは傭兵として現地に向かい、他勢力の兵士と戦いながらさまざまなタスクの達成を目指す。

本作はゲーム開始時に、PvEvPかPvEのサーバーを選んでログインする。サーバーでは最大48人のプレイヤーが同時に遊ぶことが可能。それぞれ3勢力に分かれるため、1勢力辺りのプレイヤー数は16人ということになる。オープンワールドとして描かれる島には1000人のAI兵士が存在しており、拠点も点在。プレイヤーは地続きのマップにて自拠点よりヘリに乗り込み、各勢力が入り乱れる「グレーゾーン」に出撃。タスクを達成しつつ生還することを目指す。
本作はSteamにて2024年4月に早期アクセス配信が開始された作品だ。今年の1月には売り上げが100万本を突破したことが報告されており、人気を博している。Steamユーザーレビューにおいては、本稿執筆時点では約5万2500件中67%が好評とする「賛否両論」ステータス。リアル寄りのシステムや広大なマップなどは好評を得たものの、ヘリで移動する待ち時間が長いところなどには賛否が分かれていた。

そんな『グレーゾーン・ウォーフェア』に向けて無料大型アップデート「Winds of War」が配信開始された。第2弾大型アプデとなる「Winds of War」では日本語表示への対応を含む、さまざまな追加・調整が実施。あわせて全プレイヤーの進行度リセットもおこなわれている。調整点としてはまず利便性向上として、拠点の外でもタスクの受諾と完了をおこなえるように。いちいち拠点に戻る必要がなくなり移動の手間が減っている。ヘリの混雑の軽減も見込めるだろう。
追加要素としては、新たに戦闘拠点が実装されている。戦闘拠点は島の各地に30以上存在しており、防衛しているNPC兵士を倒すことで占領可能。占領すると自勢力のNPC兵士が防衛につき、リスポーンポイントとして利用できるようになる。またPvP用の調整として、プレイヤー同士が戦闘しているエリアは「衝突ゾーン」としてマップ上に分かりやすく表示されるように。参戦あるいは回避の判断をしやすくなった。ほかにも、死んだ後に自分の装備の所在を追跡可能なトラッキングタグの導入や天候変化の実装、さらに新武器の追加などもおこなわれている。変更点は多岐に渡るため、詳細は公式パッチノートを参照してほしい。

こうしたアプデを受け、本作のプレイヤー数も大きく上昇している。Steamの同時接続プレイヤー数は直近のピークで約1万4000人を記録した(SteamDB)。本作はリリース直後こそ大きな賑わいを見せていたものの、その後はプレイヤー数も下降。第1弾大型アプデ時も同接1万人には届かず、少ない時では1000人を切るようになっていた。ここにきて1万人越えを果たしており、リリース直後以来の盛り上がりを見せているかたちだ。本作はまだ早期アクセス配信中ということもあり、こうした大型アプデとは別に、不具合修正やバランス調整のパッチは定期的に配信されている。改善が続けられる本作の、今後のさらなる盛り上がりに期待したい。
『グレーゾーン・ウォーフェア(Gray Zone Warfare)』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。