『グランブルーファンタジー』開発体制変更。プロデューサー木村唯人氏が交代・福原哲也氏もクリエイティブ・ディレクターへ、でも特に変わらない

Cygamesは7月27日、『グランブルーファンタジー』における開発体制の変更を告知した。木村唯人氏がプロデューサーから離れ、後任に新たなプロデューサーが就任など。

Cygamesは7月27日、『グランブルーファンタジー』における開発体制の変更を告知した。木村唯人氏がプロデューサーから離れ、後任に新たなプロデューサーが就任。福原哲也氏もディレクターから離れ、クリエイティブ・ディレクターとして『グランブルーファンタジー』というブランドに関わっていくそうだ。

『グランブルーファンタジー』は、Cygamesが2014年3月より配信している、王道スマホRPGである。本作の舞台は、多彩な島々が空中に浮かぶ空の世界。神秘を奉る島に住む主人公は、失踪した父の便りを手に、約束の地「イスタルシア」へ旅立とうとしていた。そんな中、主人公は謎の少女ルリアと出会う。多くの仲間たちとも出会いながら、空の果てを目指す旅を繰り広げている。システム面では、いわゆるガチャ要素やコマンドバトルを採用。マルチバトルによって、ほかのプレイヤーとの協力も可能となっている。


本作では長らくCygames取締役の木村唯人氏がプロデューサー、Cygames所属の福原哲也氏がディレクターを務めてきた。木村唯人氏は本作以外に、『Shadowverse』シリーズや『プリンセスコネクト!Re:Dive』など、Cygamesの多数のタイトルでプロデューサー担当。『グランブルーファンタジー』では、2014年7月に春田康一氏へ後任を託した後、2016年11月より再びプロデューサーを務めてきた。

また福原哲也氏は本作に開発初期より携わり、長くディレクターを務めている。本作以外では、『グランブルーファンタジー ヴァーサス』でクリエイティブ・ディレクター、『グランブルーファンタジー リリンク』でゼネラルディレクターを務めるなど、シリーズ作品に深く関わっている。

7月28日に実施された本作の特別生放送「お祭りはまだまだ続く!グラブル真夏の生放送!SP」では、木村唯人氏がプロデューサーから離れ、福原哲也氏もディレクターから離れることが発表された。木村唯人氏は3年前より後任プロデューサーへプロデューサー業務の多くを任せていた。福原哲也氏も開発業務の多くを後任ディレクターに任せていたという。そのため、運営チームの体制はすでに固まっており、これまでと何か変わるわけではないそうだ。

木村唯人氏のコメントによると、同氏はコンソール作品など本作が大きく広がる中、複数タイトルを兼任している自身よりも、専任で本作と向き合い発展させられる人物に任せたほうが良いと考え、準備を進めてきた。具体的には、直近3年ほどは新任プロデューサーにプロデューサー業務の多くを任せ、木村氏は業務を支える形で開発・運営をおこなってきた。今回、後任プロデューサーを中心とした新体制が安定してきたため、名実ともにプロデューサーの立場を譲ることにしたという。プロデューサーの立場を離れるものの、今後はCygamesの人間としてタイトルを支えていくそうだ。

またディレクターの福原哲也氏については、本作が10周年を迎える中、ブランドを守り育てていく仕事の重要性が高まったことから、クリエイティブ・ディレクターに就任することとなったそうだ。本作では、『GBVS』や『グランブルーファンタジー リリンク』など、本作をベースとしたコンソール向けタイトルもリリースされている。同氏は両作にクリエイティブ・ディレクターなどで関わっているが、そんな中で『グラブル』らしさや空の世界の物語など、世界観を統括し保護する立場と役割の重要性が高まってきた。仕事の比重としてそちらが大きくなってきたため、今回ディレクターの立場を後任へ譲り、クリエイティブ・ディレクターとして関わることになったようだ。

そのほか今回にあわせて本作の生放送の体制が変更され、木村氏および福原氏の両名は今後生放送への出演は控えるという。『GBVSR』や『グランブルーファンタジー リリンク』などコンソールタイトルや、今後新たな『グラブル』の世界を届けられるようになった際には、これまでと同じく福原氏から直接情報が伝えられるようだ。

グランブルーファンタジー』は、iOS/Android/ブラウザなどへ向けて基本プレイ無料で配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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