AMDの新グラボ「Radeon RX 9060 XT」発表、約4万3000円から。“RTX 5060 Tiより高コスパ”とアピール

AMDは5月21日、「Radeon RX 9060 XT」を発表した。6月5日よりグローバル発売される予定だ。

AMDは5月21日、「Radeon RX 9060 XT」を発表した。6月5日よりグローバル発売される予定だ。

「Radeon」シリーズは、AMDが手がけるGPUだ。最新の「Radeon RX 9000」シリーズでは、新型アーキテクチャとなるRDNA 4を採用。半導体プロセスは前世代より微細な4nmプロセスとなり、さまざまな性能が向上しているという。


「Radeon RX 9060 XT」は、そんなRadeon RX 9000シリーズの新GPUだ。画面解像度1440pをターゲットにするミドルレンジ向けGPUとなっている。32基のRDNA 4コンピュートユニットを搭載し、ブーストクロックは最大3.13GHz、ゲームクロックは2.53GHz、メモリインターフェースは128bitとされる。

モデルとしては8GBと16GBの二種類が展開され、8GBモデルはTBP(ボード全体の消費電力)が150W以上、16GBでは160W以上とされている。想定市場価格は8GBが299ドル(約4万3000円)、16GBが349ドル(約5万円)とのこと。


なおRadeon RX 9060 XTはCOMPUTEX TAIPEI 2025の基調講演にて披露された。競合にあたるNVIDIAのGeForce RTX 5060Tiとの比較も紹介されており、40タイトルのゲームでAMDが独自検証したところ、1440pの解像度ではRadeon RX 9060 XTの方が約6%高速であったとのこと(The Verge)。価格性能比でRadeon RX 9060 XTが15%上回ると説明されている。

NVIDIAからは先月「GeForce RTX 5060」ファミリーが発表され、先述したGeForce RTX 5060Tiが発売されたばかり。Radeon RX 9060 XTはそんな同モデルよりも高性能・高コストパフォ―マスであるとアピールされており、ミドルレンジ向けGPUとしてどこまでシェアを伸ばすのかは注目されそうだ。

なおNVIDIAからは今月中にGeForce RTX 5060も発売予定となっており、ミドルレンジ向けGPUがしのぎを削っている状況だ。ちなみに「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」によると、4月のSteamユーザー間のシェアとしてはNVIDIA製GPUが74.39%、AMD製GPUが17.51%となっている。また両社ともに新シリーズのGPUの使用率はまだわずかであり、今後の推移も注視される。

Radeon RX 9060 XT」は6月5日よりグローバル発売予定。Acer、ASRock、ASUS、GIGABYTE、PowerColor、Sapphireなどのパートナー企業より、搭載グラフィックボードが発売される見込みだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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