株式会社ポケモンが10月30日より配信している『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』の影響を受けて、ユーザー数が激減したゲームがあるようだ。ゲーム開発者の嘆きをもって伝えられている。
『ポケポケ』は、トレーディングカードゲーム「ポケモンカードゲーム」を題材としたスマートフォン向けデジタルTCGだ。ポケモンカードのコレクションを楽しむことができるほか、集めたカードで対戦をすることもできる。基本プレイ無料で、iOS/Android向けに10月30日より配信中だ。
この『ポケポケ』のリリースによって、ユーザー数の減少に直面していると話すのはグウジ氏だ。同氏は『ゴッドフィールド』の開発者。『ゴッドフィールド』は2001年に初公開され、2020年にはiOS/Android向けにもリリースされている。
『ゴッドフィールド』は最大9人で対戦可能なカードゲームだ。ランダムに配られる武具や防具を活用し、攻撃や防御をおこない、相手を倒すことが目的だ。また「奇跡」や「守護神」でさまざまな災いや属性攻撃などを引き起こすことで、場全体に影響を与えることも可能。守護神の行動率や数多くの神器の授かり率などに翻弄されつつも生き残りを目指すこととなる。
グウジ氏のこの投稿に対しては、引用やリプライなどで“心当たり”があるユーザーからの反応が相次いでいる。カードゲームというジャンルの被りや、『ポケポケ』が『ポケモン』シリーズというビッグタイトルの作品であることも関係していそうだ。なお『ポケポケ』については、リリースの2日後にあたる11月1日には全世界累計1000万DLを突破。またその1週間後の11月8日には全世界累計3000万DLを突破。圧倒的な勢いであり、ユーザー数が減少したという報告も頷ける。
なお筆者が『ゴッドフィールド』のブラウザ版を確認した限りでは、午後8時頃では「隠れ乱闘」が1100人ほど、「真剣タイマン」が1500人ほどとなっていた。有名タイトルの新作が出たことによる“過疎化”が開発者より報告されてはいるものの、まったくマッチングしないということはなく、十分戦いを楽しむことができるだろう。
今回グウジ氏による報告があったものの、『ポケポケ』の影響を受けユーザーが減少したゲームは、実際には『ゴッドフィールド』以外にも数多くあるものとみられる。そもそも、それぞれの作品に異なったゲームプレイの魅力がある。
特に『ゴッドフィールド』では、最大9人でのチームまたは乱闘が楽しめる。またシンプルなプレイ感ながら、奇跡や超常現象をはじめとしたダイナミックな展開も本作ならではの体験といえる。複数人で遊びたくなった場合など、たまには『ゴッドフィールド』をはじめ、遊ばなくなってしまったゲームに再び触れてみてはいかがだろうか。
『ゴッドフィールド』はPC/iOS/Android上で無料プレイが可能だ。