SF人狼ループアドベンチャー『グノーシア』まさかのテレビアニメ化、2025年放送へ。原作者がっつり関与で製作

『グノーシア』のテレビアニメ化が告知された。プチデポット代表の川勝徹(めづかれ)氏のコメントによると、アニプレックスのプロデューサーから「原作を喰うつもりでやる」とオファーをもらった時から、覚悟を決めたプロジェクトだったという。

アニプレックスは12月1日、『グノーシア』のテレビアニメ化を発表した。2025年に放送開始予定。発表にあわせて、ティザービジュアルおよびティザーPVが公開されている。

『グノーシア』は、名古屋に住む4人組のゲーム開発集団プチデポット(Petit Depotto)が開発し、2019年にPS Vita向けとして発売された、SF人狼ループADVである。本作の舞台は、「グノーシア」なる危険な存在が検知された宇宙船の中だ。プレイヤーを含めた宇宙船内の人間は、グノーシアを冷凍睡眠させるべく、話し合いに参加。コマンドを使って推理や騙し合いを繰り広げていく。

また本作でプレイヤーは「グノーシア」事件の起こるループに囚われている。一周15分ほどの人狼ゲームを繰り返しながら、ループする宇宙の謎にも迫っていくのだ。要素としては、周回を通して得られるポイントを使って、主人公のステータス強化が可能。それぞれ個性的な14人のキャラクターも登場する。なお本作は、PS Vita以外にもPCや各コンソールで発売。記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー2593件中94%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。プレイヤーからは1人で遊べる人狼シミュレーションや、ループの中で謎に迫っていく物語が高く評価されてきた。

今回はそんな『グノーシア』のテレビアニメ化が告知された。プチデポット代表の川勝徹(めづかれ)氏のコメントによると、アニプレックスのプロデューサーから「原作を喰うつもりでやる」とオファーをもらった時から、覚悟を決めたプロジェクトだったという。アニメ化にあたっては、プチデポット側でデザインや世界観を集約。同氏は監修や内容の最終承認や決定など、アニメチーム編成の立ち上げからプロデューサーとして深く関わっているという。原作のプチデポットがしっかり関わる形で、テレビアニメ化が進められてきたのだろう。コメントの全文については、下記を確認してほしい。

プチデポット代表の川勝徹氏によるコメント:

ありえたかもしれないもう一つの世界線。アニプレックスのプロデューサーが原作を喰うつもりでやると、鬼気迫る覚悟でやり切るとオファー頂いた時から、プチデポットの代表として私も覚悟を決めたアニメプロジェクトです。

具体的にはプチデポットメンバーとデザインや世界観などを集約しつつ、本件監修や内容について私が最終承認、決定を行い、アニメチーム編成の立ち上げからプロデューサーとして深く関わっています。ゲームではなしえなかった表現と映像で、1話たりとも見逃せない驚きと面白さを目指し、アニプレックスのプロデューサーと喧々諤々の話し合いを、そしてなによりも凄まじい熱量で本作に携わってくださるクリエイター方のクオリティーに心が震える毎日です。

ゲームではプレイヤーの数だけ無数のドラマがあるように、アニメの世界線では意志を持った主人公が存在します。幾多の可能性の中からひとつを紡ぎ、グノーシアの世界で駆け抜ける主人公の姿をどうか最後まで見届けて欲しいと思います。プチデポット代表として、もう一度グノーシアを、プロデュースの地獄を、本作に関わる全ての方々と困難を乗り越えて星の世界を掴む覚悟で挑みます。どうぞご期待ください。

プチデポットのことり氏によるアニメ化記念イラスト

また『グノーシア』関連では、5周年記念のポップアップショップが、12月15日まで渋谷PARCO地下1階にあるGALLERY X BY PARCOで開催中。12月21日から1月5日の期間、名古屋PARCOでも開催予定となっている。販売されるグッズについては、ONLINE PARCOでの受注販売もおこなわれている。

テレビアニメ版『グノーシア』は、2025年放送開始予定。公式サイトや公式X(旧Twitter)アカウントも公開されている。また『グノーシア』は、PS4/PS5/PS Vita/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに発売中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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