Steamマルチ決闘アクション『Gladio Mori』、「戦闘モーション自由カスタマイズ」できる真剣勝負にプレイヤー白熱。武器を投げたりダンスしたり何でもあり、アイデア次第の物理演算バトル
パブリッシャーのBonus Stage Publishingは11月26日、Plebeian Studioが手がける剣闘士アクションゲーム『Gladio Mori』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく高い評価を獲得する好調な滑り出しを見せている。
『Gladio Mori』は、物理演算に基づいた動きをするマルチプレイ対応の格闘ゲームだ。プレイヤーは剣闘士として、武器や鎧を選び、ソロプレイまたは最大4人までのプレイヤーと対戦する。本作の戦闘は、物理演算を採用。筋肉、動脈、臓器など部位に応じたダメージがあるなど、リアルなシステムで緊迫感のある戦闘が楽しめる。
本作では多くの格闘ゲームのように体力バーが存在し、それを削り合うのではなく、筋肉、動脈、臓器などの部位にダメージを与え、どちらかの肉体が動けなくなるまで戦うシステムとなっている。例えば片腕の筋肉を傷つけると、腕の筋力が減少、武器を動かすのが困難となる。動脈を傷つければ出血、時間が経つと失血死を起こす。生命活動に必要な臓器が傷ついたら、即死など、部位に対応したダメージと攻撃時のデメリットが存在するというわけだ。
そのため、鎧や自らの動きでどこの部位を守るかは本作で重要となる要素だ。プレートアーマーをつければ、多くの部分が傷つけられなくなるかわりに動きが鈍重となる。さらにアーマーの継ぎ目は守られておらず、攻撃ができるため、相手にとっては明確な弱点となる。また、本作に登場する武器は剣、槍、レイピア、薙刀などさまざまなものが存在。武器によって傷つけやすい場所や、防御しにくい場所も出てくる。装備に応じて自身のプレイスタイルを変更する必要もあるのだ。
そして、本作では大きな特徴としてゲーム内ムーブエディターが存在し、設定した肉体のアニメーションを戦闘で再現することができる。エディターでは、突きを少し上側に調整して、首元を狙うようにするといった実践的な動きから、映画やゲームのスタイリッシュな動作、ダンスやポーズといった面白い動きまで幅広く再現が可能となっている。また、作成したアニメーションはコミュニティに公開でき、プレイヤー間で自由に戦闘に取り入れることができる。アニメーション作成が苦手なプレイヤーは、コミュニティから気に入ったモーションを戦闘に採用できるかたちだ。
本作はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約120件中91%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。レビューでは、お互いに弱点を狙い合う緊迫感のある戦闘が好評を博している。また、ゲーム内ムーブエディターでのアニメーションカスタマイズも使い勝手がよく、細かくカスタマイズできるという持ち味も評価されている。武器を投げたり、ジャンプで突き刺し攻撃をしたりなど、思いついたことがなんでもできるカスタマイズの自由さが戦闘の奥行きをさらに広げてくれるようだ。キャラのグラフィックをはじめシンプルなグラフィックだが、自分だけのバトルスタイルを構築し、自由に戦闘を楽しめる特徴が人気に繋がっているようだ。
本作を手がけるのは、北フィンランドに拠点を構えるインディースタジオ、Plebeian Studioだ。本作は1998年発売の剣術アクションゲーム『Die by the Sword』と2006年発売の格闘ゲーム『Toribash』の影響を受けているそうで、両作をもとに2000年頃にアイデアが考案されたという。ついにゲームとしてかたちになり、本作は早期アクセス版としてリリースされたわけだ。今後は実際にゲームを動かし、プレイヤーからのフィードバックを受けながら本作を改良していく予定だという。早期アクセス配信期間は約1年となる見込み。現在フィードバックには戦闘システムの改善や、武器カスタマイズ機能の追加などが寄せられており、その意見に応じてゲームが改良されていくとのこと。今後のアップデートにも注目したい。
『Gladio Mori』はPC(Steam)向けに配信中だ。