江戸時代猟奇殺人ミステリーADV『転生遊郭: Ghost Traveler』10月16日発売へ。老舗サクセスが生成AI本格活用で手がける挑戦作

サクセスは7月24日、『転生遊郭: Ghost Traveler』を10月16日に発売すると告知した。江戸時代を舞台とする歴史猟奇ミステリ・アドベンチャーゲームだ。

サクセスは7月24日、『転生遊郭: Ghost Traveler』を10月16日に発売すると告知した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)で、通常価格は税込2640円。告知にあわせて、制作スタッフインタビューや序章回想動画などが公開されている。

『転生遊郭: Ghost Traveler』は、魂だけの存在になった高校生が江戸時代で猟奇殺人の謎へ挑む、歴史猟奇ミステリ・アドベンチャーゲームである。本作の主人公である佐和琥太郎(さわこたろう)は、現代日本で高校2年生として生活していた。しかしある日、琥太郎は渋谷で発生した超常現象に巻き込まれてしまう。気がつくと琥太郎は、19世紀の江戸・吉原遊廓へとやってきていた。「神」から、自身が死んだ上に魂だけで江戸時代へタイムスリップしたと知らされた琥太郎は、吉原を彷徨う内に花魁の猟奇殺人に遭遇。数々の猟奇殺人事件を解決しようとする。幽霊になった高校生が猟奇殺人に挑む、江戸・吉原遊廓を舞台とした殺人事件の謎が繰り広げられる。

主人公の琥太郎は、時間を遡って主要人物たちに憑依することで、事件の謎へと迫っていく。本作は、ビジュアルノベルタイプのADVとされている。立ち絵や音声の演出を交えながら、テキストを中心にストーリーが展開されるわけだ。ただし本作では、花魁殺人事件の謎は一回のプレイでは解決しないという。主人公は幽霊であるためか、時間を遡って他人に憑依できる。主要人物ごとに用意されたシナリオを遊んでいくと、真相へたどり着けるようだ。ゲームモードとしては、江戸時代後期の吉原を軸に、歴史的解説を加えたモードも搭載。当時の生活風俗や用語などが知れるという。

本作は、株式会社サクセスが制作している。シナリオは恵莉ひなこ氏が担当。同氏は、『カリギュラ2』の一部シナリオや、書籍「かくされた意味に気がつけるか? 3分間ミステリー 時渡りの鐘」など、多数の作品に携わってきたそうだ。

また本作では、主要キャラクターのデザインやテーマソングといった核の部分は人の手で制作しつつ、一部生成AIも利用されている。制作スタッフインタビューによれば、背景画像やモブ、イベントシーンの一部ベース部分には「Stable Diffusion XL」を使用。出力した画像はそのままだと変な箇所があるため、人の手で修正して加工したものがゲーム内に収録されているそうだ。またプレスリリースによると、キャラクターボイスにはAIを活用した音声生成プラットフォーム「にじボイス」、テキスト翻訳はAI翻訳の「DMM GAME翻訳」が利用されている。


転生遊郭: Ghost Traveler』はNintendo Switch/PC(Steam)向けに、税込2640円で10月16日発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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