The Game Awards主催者の「たった1本だけ登録されたSteamウィッシュリスト」に注目集まる。“新作匂わせ”なのか、ジョークなのか

ゲームジャーナリストGeoff Keighley氏の「1件だけ登録された」ウィッシュリストに熱いまなざしが送られている。

「Summer Game Fest」や「The Game Awards 2025」などを主催するゲームジャーナリストGeoff Keighley氏の「Steamのウィッシュリスト」が話題となっている。1本だけ入れられたウィッシュリストの中身を推理するユーザーがSNS上で多く登場している。

Geoff Keighley氏はカナダのゲームジャーナリストだ。フリーランスのライターなどとしてゲーム業界にかかわったのち、2014年に「The Game Awards」を創設。また2020年にはE3やGamescomが新型コロナの影響で中止になっていたなか、オンライン配信型のゲームイベントとして「Summer Game Fest」を開催するなどしている人物だ。

そんなKeighley氏は、先日11月18日に「The Game Awards 2025」ノミネート作品のラインナップを発表した。あわせてSteamがノミネート作品のみを集めた特設ページを公開したことに言及し、Keighley氏は自身のアカウントにてSteamのトップページのスクリーンショットを添付し、ページを確認してみるように呼び掛けた。

上述の投稿に添付された画像は一見、Keighley氏による何気ないスクリーンショットのように思えるが、現時点で124件のリプライが寄せられ、250件以上のリポストに6000件以上のいいねを集めるなど、多くの反響を呼んでいる。というのも、スクリーンショット右上にある1件の「ウィッシュリスト」が注目を集めているためだ。

各種ゲームイベントを手がけるKeighley氏があえて1つだけゲームをウィッシュリストに入れているという状況がより特別感を煽ったということもあるだろう。Xユーザーはどのタイトルがウィッシュリスト入りしているのかの“推理”が繰り広げられることとなった。Steamでは基本的にストアページ公開済みの作品しかウィッシュリスト登録はできないものの、なかにはKeighley氏が業界関係者ということもあってか、長らく熱望されている『Half-Life』の続編を特別にウィッシュリストに入れているのではないかといった憶測も見られる。

そんな中、インフルエンサーのWario64氏がKeighley氏に対して直接、何をウィッシュリストに入れているのかを尋ねた。Keighley氏は、一度は目玉の絵文字のみを送り煙に巻いたものの、翌日11月19日にウィッシュリストの中身を公開し、「答え合わせ」をおこなった。

Keighley氏がウィッシュリストに入れていたゲームは『Dadlympics』だった。同作は“最高のパパ”を決めるため、マルチプレイにてさまざまなミニゲームに挑むアクションゲームだ。芝刈りや荷造り、買い物などのタスクに最大6人までのパーティで挑戦。物理演算ベースのカオスな挙動や、各所で爆発するオブジェクトといった、シュールで突拍子もないゲームプレイが特徴となっている。

本作は2024年9月20日に早期アクセス配信タイトルとしてSteam向けに配信。早期アクセス配信期間は1年から1年半ほどを予定しており、アップデートでは新マップなどが登場している。Keighley氏はそんな『Dadlympics』をウィッシュリストに入れていたようだ。

なお登録日は、話題となった最初の投稿をおこなった日と同じ11月18日。このことについて、「The Game Awards」に関連する投稿をおこなう前に、ふと見つけた『Dadlympics』をひとまずウィッシュリストに入れた可能性もあれば、ジョークのために本作を登録したのではないか、とする新たな“考察”もすでにコミュニティ内では始まっているようだ。ウィッシュリスト入りの理由や「1件のみ登録」の謎については本人から明かされることはなかったため、何らかの“匂わせ”である可能性もゼロではない。いずれにせよ大作の新発表もおこなわれる「The Game Awards」直前ということもあり「ゲームが1本だけ登録された主催者のSteamウィッシュリスト」はコミュニティを賑わしているかたちだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1623