ゲームとの“出会い系”サイト「Ludocene」無料公開。好みに応じたゲームが見つかる、マッチングサービス

Andy Robertson氏は8月6日、ゲーム発見サービス「Ludocene」をリリースした。

ゲームジャーナリストのAndy Robertson氏は8月6日、ゲーム発見サービスLudoceneをリリースした。出会い系アプリに着想を得た、“人とゲームの出会い”を支援するツールだという。

「Ludocene」はWeb上に公開されており、PCやスマートフォンなどでインターネットを通じて利用できる。次々と表示されるゲームを好みに応じてスワイプすると、ゲームがおすすめされる仕組みだ。サービスは無料で利用することができるため、新たなゲームとの出会いを求めている人は試してみるのも良いかもしれない。

サービスの利用にはユーザー登録が必要となり、氏名・メールアドレス・パスワードの入力を求められる。ログインしている状態であれば、Webサイト上部にはおすすめのゲームが並ぶことになる。

「New Run」というボタンを押すと、次々とゲームが表示される「Run」が始まる。ゲームはカードのような形になっており、表面の再生ボタンを押すとトレイラー動画をその場で見ることができる。横にスワイプして裏面を見ると、ゲームの概要やジャンル、対応プラットフォーム、ストアページへのリンクなどを確認可能だ。

「プレイしたことがある好きなゲーム」は下にスワイプし、「好みでないゲーム」は上にスワイプしていく。「プレイしたことはないが気になるゲーム」は右下のPINNEDという場所へ移動させると、後で確認することが可能だ。好きなゲームはLOVEDという枠に収められていくので、さながらゲームそのものでデッキ構築しているような操作感となっている。

ある程度LOVEDやPINNEDに収められたゲームが増えると、Runに区切りをつけて名前をつけて保存するよう勧められる。自分で終えたい場合は右上の✕ボタンでいつでも中断可能だ。

また、Runの間に誤った操作をした場合は左上の曲がった矢印ボタンで操作を戻せるほか、虫眼鏡マークでは特定のゲームを検索してLOVEDに加えることができ、右上のフィルタリングマークで対応プラットフォームを限定することも可能。特定のゲームのプレイヤーに好まれる作品や、特定のプラットフォームの作品を表示させたいときには便利だろう。

筆者も試しに利用してみたが、ひとつでもLOVEDやPINNEDにゲームを加えると、類似したジャンルのゲームばかりが表示されるという印象を受けた。自分の好みをしっかりと記録するためには、ジャンルごとに複数回のRunをプレイする必要がありそうだ。

ちなみにカードとして登場するゲームは手動でデータベースに追加されており、1日あたり2本のペースで増加中とのこと。リリース時点で3000本以上のビデオゲーム、および約200本のボードゲームが登録されているようだ。ただ、これまでにSteamにリリースされたゲームだけでも11万本を超えているため、カバーされている範囲は限られていると言えるだろう(SteamDB)。今後のデータベースの充実が期待されるところだ。

「Ludocene」を手がけたのは、ゲームジャーナリストのAndy Robertson氏を中心とした小規模チームである。本サービスの開発にあたっては、Kickstarterでクラウドファンディングが実施。目標額2万6280ポンド(Kickstarterの表記では約515万円)のところ、約3万5000ポンド(Kickstarterの表記では約690万円)の調達に成功し、このたび晴れてサービスが無料で展開されることになった。Andy氏は過去にも「Family Gaming Database」という親子で安心して楽しめるゲームを探すサービスを公開していたが、本サービスはそのデータベースを活用しつつ、より個人向けになったものと言えそうだ。


Ludocene」は無料で利用可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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