突如廃刊になった老舗ゲームメディアGame Informer、まさかの“復活”。スタッフ全員健在で完全復活

2024年8月に突然廃刊が発表されたGame Informerについて、本日“復活”が発表された。同誌のチーム全員が健在の完全復活となっている。

ゲームメディアGame Informerは現地時間3月26日、メディアとしての運営、刊行を再開することを発表した。同誌は2024年8月に突如として廃刊が伝えられていた。

Game Informerはアメリカの月刊ゲーム雑誌だ。最新ゲームや業界関連情報、レビューや考察記事など、幅広いトピックを取り扱っていた。同誌は1991年8月に創刊。2011年には発行部数800万部を突破し、全米で3番目に購読されている雑誌となっていた。Webサイトも1996年から運営が開始されていた。なお出版はアメリカにてビデオゲームやゲーム関連製品、家電製品などを取り扱う小売業者のGameStopが担当していた。

しかし2024年8月4日、Game Informerは突如廃刊。理由としては、ゲームの小売業の不振を受けて、親会社であるGameStopの業績が下落を続けていたことが考えられる。とはいえこの廃刊についてはGame Informerスタッフには直前まで教えられず、廃刊2日前の8月2日の会議の中で解雇が伝えられるという唐突なものであった(関連記事)。

ところが3月20日、Game Informerの公式Xアカウントがいきなりポストを投稿。約16秒の動画の最後には「March 25, 2025」の文字が浮かび上がり、なんらかの発表があることを示唆していた。そして現地時間3月25日、Game Informerは“復活”を発表。GameStopによって解雇されてしまったチーム全員が戻り、再び雑誌として刊行できるようになったとのことだ。

復活にあたっては、ヨーロッパに複数拠点を構えるゲーム開発スタジオGunzilla GamesがGame Informerを買収し権利を獲得。あわせてGame Informerのチームとも連絡を取り、“復活”する意思があるかどうかなどを確認していたようだ。

Game InformerはGunzilla Games傘下となったものの、Game Informer Inc.として組織され、独立したメディアとして運営されていくとのこと。Gunzilla Gamesを含めた他の何からも影響を受けずに、刊行を続けていくようだ。

なお昨年の一時廃刊を受けてGame Informerが公開していたWebサイトなどのコンテンツは閲覧できなくなっていたが、現在はすべて閲覧可能にしているとのこと。今後は物理版雑誌のリニューアルを含めた復刊や、ビデオ、ストリーミング、特集記事の範囲を広げるなどして、会員特典や購読特典を増やしていくとしている。トラブルによって廃刊の憂き目を見つつも、再び舞い戻った老舗ゲームメディアのこれからの動向が注目されるところだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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