世紀末武装車両アクション『FUMES』さっそく大好評。荒野をひたすら爆走し、“鉄くず”にした敵からパーツをぶんどり充実カスタマイズ

FUMES teamは7月28日、Steamに向けて、カーコンバットゲーム『FUMES』の早期アクセス配信を開始した。本作はリリースから間もなく、高い評価を獲得している。

デベロッパーのFUMES teamは7月28日、カーコンバットゲームFUMESの早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく多くの好評を集めている。

『FUMES』は、銃火器で武装した車両で走り回って戦うゲームである。舞台となるのは文明崩壊後の荒廃した世界。プレイヤーは一台の武装車両を走らせて敵と戦うことになる。車両はさまざまな武器やパーツでカスタマイズが可能。レトロなテイストのグラフィックも相まって、往年の車両戦闘ジャンルを彷彿とさせる破壊と疾走を味わえるだろう。

ゲームプレイでは、まずマップを車でドライブすることになる。車両は何も操作せずともゆっくりと前進するが、方向キーの入力で加速、カーブ、バック走行が可能。マップは自動生成されるようで、荒野や砂漠、まばらに木々が生えている土地など、荒れ果てた世界がどこまでも広がっている。車両を乗り回す感覚を味わってもらうためか、あえてファストトラベルは実装されていないようだ。

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マップのそこかしこには戦闘を開始できるポイントが存在している。触れればいっさいのローディングを挟まず、マップでそのまま戦闘開始だ。自らの車両を駆って荒野を走りつつ、搭載した武器を撃ちまくることになるが、もちろん敵も、銃火器や回転ノコギリといった武装で攻撃してくる。うまく車両をコントロールしてできるだけダメージを抑えたい。

ボス級の敵ともなればその車体は巨大で、攻撃も強烈。また、複数のパーツが別々に耐久値を持っているため、パーツをひとつひとつ破壊していくうちに巨大な敵がだんだんとボロボロになっていく。ぶっ壊している感覚が強まる演出だ。

戦闘に勝利すれば新たなパーツを獲得可能。ボスからはより強力なパーツを入手可能だ。なお、同じ名前のパーツでも性能には個体差がある。たとえば武器であれば、一発の威力、連射性能、集弾性、弾速といった性能がひとつひとつ異なっている。より良いパーツを拾うためにどんどん戦闘したくなる仕組みだ。戦闘、収集、カスタマイズ、そしてまた戦闘というのが基本的なゲームサイクルである。

手に入れたパーツは、マップ内を移動している大きな整備車両内でカスタマイズに使うことが可能。整備車両はゆっくりと移動し続けているので、クラクションを2度鳴らして止まってもらい、それから入るかたち。荒れ果てた世界に、自分以外にも生きている人がいると感じられるさりげない演出だ。

早期アクセス開始時点では車両12種、武器12種、車輪サスペンション7種、履帯サスペンション3種が実装されている。車両によって使えるサスペンションは異なっているとのこと。また、ボス車両は巨大なものが3種類、比較的小さめのミニボスが12種類存在。早期アクセス期間は約1年ほどとなる見込みで、今後はボス車両の追加、ストーリー要素、パーツやカスタマイズ項目の追加などが予定されている。

そんな本作はさっそく多くの好評を集めており、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは125件、そのうち96%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作は猛スピードで疾走しながら派手に武器を撃ちまくる爽快なバトルが持ち味。それと同時に、見た目に関わるパーツの充実によりカスタマイズも存分に楽しむことができる。レビューでは戦闘を楽しんでいる声が多く聞かれるが、ひたすら荒野を駆け抜けるドライブを楽しんでいるプレイヤーも多いようだ。

本作を手がけるFUMES teamは、ポーランドを拠点とする4人組のデベロッパーである。開発者の1人であるMariusz Tarkowski氏のitch.ioでは本作の“プレプレアルファ”版を遊べるほか、武装車両でできるだけ長く生存することを目指すブラウザミニゲーム『RUSTMITES』もプレイ可能。気になる方はチェックしてみるのも良いだろう。

『FUMES』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。現在はリリース記念セールを開催中で、8月12日までの期間限定で定価の10%オフとなる税込1440円で購入可能だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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