極寒都市運営サバイバル『フロストパンク2』発売、さっそくSteamにて盛況スタート。スケールアップした“政治ドラマ”や、革新を遂げたゲームシステムに好評多く寄せられる


11 bit studiosは日本時間9月21日、極寒都市運営サバイバル『フロストパンク2(Frostpunk 2』を発売した。本作はさっそく好評を博しており、前作から変化した革新的なゲームシステムには評価の声が上がっている。

『フロストパンク2』は、都市運営サバイバルストラテジーゲーム『Frostpunk』の続編だ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|Sで、日本語表示に対応する。

本作の舞台となるのは大雪嵐に見舞われ、凍てついてから30年が経過した世界。プレイヤーは資源不足に悩まされる大都市のリーダー「スチュワード」の役職に就き、都市の運営や拡大を目指すことになる。都市の拡大にあたっては、規模にしたがい資源が大量に消費されるため、効率的に都市が機能するような設計も重要になる。

そして厳しい寒さに加え、都市の未来を真に脅かすのは“人間の本性”となる。法律を制定する際などには「評議会」を開くのだが、立場が異なる複数の派閥間で討論がおこなわれ、激しい対立が生じることもある。そのほか社会的格差による混乱も発生。さまざまな信条、理想とする未来を持ちながらも、権力への渇望を持つ派閥とうまく同盟関係を構築し、こうした争いによって都市が滅びぬように気を配りながら人類を導く必要がある。

本作は本日9月21日に発売。Steamにおいてもさっそく好評を博しているようで、Steamユーザーレビューにおいても、本稿執筆時点で約1600件中81%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。発売から約一日の間で既に1600件を超えるレビューが寄せられているかたちだ。またSteamDBによると最大同時接続プレイヤー数はピーク時で約2万7000人を突破。多くのプレイヤーを集める盛況を見せている。

レビュー内容においても、前作との違いに触れつつ評価する声が多い。本作ではひとつの都市を成長させ、厳しい冬を乗り切るといったミクロな都市経営の要素が強かった前作から、複数の居住地を含む都市全体を管理、拡大させるといったゲームプレイに変化。戦略的かつ、よりマクロ的な視点での都市建設が革新的であるとして好評を博している。また本作のストーリーモードで描かれる物語においても、複数の派閥を巻き込んだ道徳的なジレンマや対立が描かれており、前作よりスケールの大きい政治ドラマになっていると評価する声が多く上がっている。

一方で、前作における小さな居住区を少しずつ成長させていくといった要素や、探索・サバイバル要素は本作ではなりをひそめがちであるとする声も散見される。また前述のとおりゲームシステムも大きな変更を遂げており、そういった変化に戸惑いの声を上げるユーザーも一定数見受けられる。とはいえ前作と同じようなゲームプレイにせず、続編を制作するにあたって新たな挑戦に取り組んだ11 bit studiosの姿勢には、評価する声が多く寄せられているようだ。

前作となる『Frostpunk』もSteamユーザーレビューにおいて約9万2000件中92%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得するなど高い評価を得ている作品だ。そんな作品の続編ということもあり、本作はSteamにおけるウィッシュリストランキングでも上位に食い込むなど発売前から注目を集めていた作品(関連記事)。そういった背景も発売の盛り上がりに影響しているとみられ、そうしたユーザーの期待に応えるかたちで本作は高い評価を獲得、盛況を見せている。

また本作から新たに追加された要素や、前作とがらりと変わった都市建設要素などについては、11 bit studiosによるビギナーズガイド動画(英語)も公開されている。前作をプレイ済みのユーザーにとっても、あるいは本作からはじめてシリーズをプレイするユーザーにとっても、凍てつく氷の世界で生き残るための有益な情報があるかもしれない。興味のある方はチェックしてみるのもよいだろう。

フロストパンク2(Frostpunk 2)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/PS5/ Xbox Series X|S向けに9月21日に発売中。