弾幕あり高難度2Dアクション『名もなき塔』Ver.1.0は12月21日配信。90体以上のボスや思いがけないストーリーが待ち受ける力作フリーゲームは、ついに最終章へ

_/-^(@studio_imomushi)氏は12月13日、『名もなき塔』の最終章を12月21日に公開すると告知した。本作はフリーゲーム夢現にてPC向けに公開中。本作は9年ほど制作が続けられており、今度のアップデートでついに物語が完結するそうだ。

_/-^(@studio_imomushi)氏は12月13日、『名もなき塔』の最終章を12月21日に公開すると告知した。同作はPC用のフリーゲームとして、フリーゲーム夢現にて公開中。12月21日のアップデートによって、Ver.1.0となるそうだ。

『名もなき塔』は、多数のボス戦やギミックの待つ巨大な塔を攻略する、高難易度2Dアクションアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、誰が建てたのかわからない、名もなき塔だ。同塔にはいつからか住んでいたという住人たちが存在。王国のお姫様の別荘も同様であり、つい先日はお姫様が塔へやってきていた。しかし塔でおこなわれた姫の歓迎会の最中に、魔神イビルアークを名乗るなにかが出現。彼は配下の四天王と共に塔を占拠し、姫は頂上に囚われてしまう。

本作の主人公は一つの使命を帯びた、塔の地下で目を覚ました人物だ。主人公は世界の終わりを防ぐため、塔にいるお姫様のもとを目指す。四天王や敵が立ちはだかる巨大な塔を攻略していく中で、思いがけないストーリーが繰り広げられるそうだ。

主人公はアクションを駆使して、塔を進む。本作はジャンルとしては2Dアクションゲームとなっている。主人公のアクションとしては武器を使った攻撃、ジャンプ、無敵付きのローリング、必殺技が可能。バットやマシンガン、爆弾など、装備ごとの攻撃やアクションも用意されている。無敵付きのローリングでトラップを掻い潜ったり、ガトリングで黄色い弾を消しながら戦ったり、隠し通路を探したりなど、アクションで塔内のギミックやボスを攻略していくのだ。

システム面では、敵からの被ダメージは大きめであるものの、敵の撃破時にHPが少し回復する。ローリングを使用時に必殺技のゲージが減少する仕組みや、敵を倒すほどに次エリアの敵が多くなる機能も採用されている。

プレスリリースによると、主人公は塔を進む中で個性的な住人たちに出会うという。ゲーム最序盤では、アイリスというキャラクターが登場。彼女と交流しながら、塔の攻略を進めることになる。また本作には90体以上のボスや、多彩な雑魚敵が存在。突然RPGになる仕掛けやブロック崩しが始まるなど、多彩なギミックが待ち受けているという。さらにメインストーリー以外に、カジノやタイムアタック、隠しボス、10種類の武器や武器強化といった寄り道要素も用意されている。世界を救うべく塔を進む冒険は、多数のコンテンツによって彩られているのだろう。公称プレイ時間は、18時間から30時間程度。画面サイズの変更や、ゲームパッドでの操作には対応していないようだ。

最新版であるver0.999999の付属テキストによると、本作はFRIEVE氏および制作補佐の_/-^氏によって制作されている。2015月12月に開発がスタートし、2018年1月にフリーゲームとして公開。以降はアップデートを重ねながら、制作が続けられてきた。現在ゲーム内には第7章後半まで収録されており、2024年12月21日のアップデートで最終章が追加。Ver.1.0となると共に、物語が完結するそうだ。なおVer.1.0以降も、本作はアップデートが続けられる。グラフィック/サウンド/プログラム/シナリオなど、本作はすべて自作の素材で制作されているそうだ。

本作はプレスリリース内で高難易度アクションだと表現されている。筆者が最序盤をプレイした限りでは、序盤であるためかアクションの難易度は控えめであったものの、難しい仕掛けやパズルも登場。制作の熱量が伝わってくると共に、難しさの片鱗も感じられた。SNS上などでのプレイヤーからの感想でも一様に難しいと評価されているが、同時にストーリーの面白さやBGMの良さといった点から本作を強く推すファンもいる。フリーゲームらしい、荒々しくも制作期間9年の熱量が詰め込まれた作品なのだろう。

『名もなき塔』は、PC(フリーゲーム夢現)向けにフリーゲームとして公開中。最終章を含むVer.1.0が、12月21日に公開予定となっている。また本作は、フリーゲーム夢現以外での公開も検討されているそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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