戦争MMO『Foxhole』にて史上最長の激戦勃発、2か月以上長引き泥沼化。運営がたまらず「強制終戦」を決めたら、今度は備蓄全放出のお祭りに
戦争MMO『Foxhole』にて、戦線が膠着してしまい2か月以上にわたって戦争に目立った進展が見られない状態が発生した。最終的に運営が介入し、「強制終戦日時」を告知。終戦に向かう運びとなった。海外メディアPCGamesNが報じている。
『Foxhole』は、見下ろし視点の大規模戦争オンラインゲームだ。プレイヤーは2つの陣営に分かれ、広大なマップを舞台に戦う。本作には物資の生産や備蓄、補給といった要素が盛り込まれており、プレイヤーは前線で戦うだけではなく、後方での輸送業務なども担う必要がある。大規模かつ複雑な戦争システムが特徴の作品だ。
本作のメインモードにあたる「World Conquest」は、勝利ポイントが設定された重要拠点をめぐって争うモードだ。特に制限時間は設けられておらず、両陣営の拠点制圧数に一定の差がつくまでマッチが続けられる。平均的なマッチは数日から数週間ほどで終了するが、これまでの最長記録として55日間続いた例も存在している。
ところが昨年11月に始まった戦争が、いつまでも終わらない事態が発生した。該当の戦争「Charlie War 9」は、昨年11月19日よりCharlieサーバーにて開始されたマッチだ。しかし両陣営とも勝利条件を満たせず、年をまたいで2か月以上ものあいだ消耗戦が展開。戦線が膠着してしまっており、これまでのマッチの最長記録を更新しても終戦の兆しが見られない状態だった。
そうして1月28日、公式Discordサーバー内にて、ついに運営よりアナウンスが発表。日本時間の1月30日より勝利条件を段階的に引き下げることで強制的に決着させ、2月1日から新たな戦争を開始すると告知された。運営の介入の理由として、「Charlieサーバーの多くの新人が該当の戦争しかプレイできておらず、まだ技術ツリーがすべて解放されていない戦争初期や中期のゲームを体験する機会を与えるため」と説明されている。
先述の通り大規模戦争をシミュレートする本作では、数週間にわたってマッチがおこなわれることはめずらしくない。しかしながらひとつの戦争が2か月以上も続くのは、さすがに異例である。11月から12月にかけてSteamではオータムセールやウィンターセールが開催されており、本作にも新人プレイヤーが一定数参入していたものと思われる。新人が参戦するなかでも前線では膠着が続く“異常事態”を前に、開発元としても介入に踏み切ったかたちだろう。
なお該当のマッチは運営による終戦が発表されたことにより、両陣営はこれまで溜め込んだ備蓄を放出する大攻勢を実施。最終的に緑色のColonialsチームが重要拠点を7つ奪取する快進撃を見せて、強制終戦を待たず1月29日に通常の勝利条件を満たしての終戦を迎えた。本作統計サイト「Foxhole Stats」によると、マッチ時間は71日5時間26分49秒。死傷者数は両軍合わせて900万人を超え、マッチ時間・死傷者数ともにこれまでの最高記録を大きく更新。『Foxhole』史上最大の激戦となった。Charlieサーバーでは数日のインターバルを挟んだ後、また新たな戦争が始まる予定だ。
『Foxhole』はPC(Steam)向けに配信中だ。