Siege Campは11月19日、大規模オンライン戦争ゲーム『Foxhole』にてUpdate 59「Infantry Update」を配信開始した。このアップデートでは、戦闘システムの見直しや、対戦車ライフルなどの新兵器、鉄道で移動する野戦病院の追加など新コンテンツが多数実装。このアップデートを受け、プレイヤーが急増しているようだ。
『Foxhole』は、見下ろし視点シューター型の大規模戦争オンラインゲームだ。本作の舞台は巨大な戦場。プレイヤーは2つの陣営に分かれ、各マップに置かれた拠点を占領するために戦い合う。プレイヤーは全員最前線で戦うわけではなく、重機を使った資源の確保や、トラックを使った資源や物資の運搬、機械を使った物資の製造などさまざまな役割を自ら選んでこなすことができる。フロントラインでは拠点の確保、バックラインでは物資の製造・輸送とプレイヤーがマップ全体で互いに協力し合うことで地道に勝利を運んでいくのだ。
この度配信された「Infantry Update」では、Infantry(歩兵)の名の通り、歩兵に関する多数のアップデートが行われている。まず、新たな歩兵用近接武器と、近接武器用の戦闘システムが追加。これにより駆け引きのある近接戦闘が楽しめるようになった。また、銃器を構える際スタミナの最大量に応じて時間がかかるなど、スタミナシステムにさまざまな変更が加えられている。歩兵戦においてスタミナがより重要になったかたちだ。
さらに、新たな歩兵用の兵器としてショットガンや、焼夷弾、ライフルなどが大幅に追加された。中でも、対戦車ライフルをはじめとしたぶ厚い装甲に対抗する兵器が追加されたことは注目だ。戦車や装甲車に、歩兵として対抗できる手段が増えたことで戦場に大きな変化が生まれるだろう。
また、歩兵として前線を保つうえで重要な衛生兵も、本アップデートにて役割がさらに拡大された模様。まず、これまでは致命傷を受けると回復不能な即死扱いだった状態が、回復可能な負傷状態になることが多くなったことで、より衛生兵の活躍の場が増えるかたちとなった。加えて、医務室がスポーン地点となったり、医療物資を補完できるようになったり、塹壕内に設置できるようになったりと利便化され、より負傷兵の回復をしやすくなったようだ。
さらにユニークなのが、本アップデートで追加されることとなった鉄道で戦場を移動することができる列車型の移動式野戦病院だろう。この列車の中には医療機器と機関銃が装備されており、安全かつ大量に負傷兵を病院まで送ることができるうえ、医療物資がある限りは、代わりの救急センターとして機能する。衛生兵は戦場や医務室だけでなく、列車の中にまで派遣されることになったようだ。
ほかにも本アップデートにて追加された要素として、新たな車両や建造物の追加や、廃要塞などのロケーションなど多岐にわたる。そのほか状況に応じて装備を構築できる歩兵用のロードアウトのカスタム機能やマップ内のロケーションの検索機能が追加され、より遊びやすくなった模様。また、バランス調整やバグフィックスなども行われている。詳しくはパッチノートを確認されたい。
そんな本アップデートを受け、本作は現在プレイヤーが急増している。アップデート配信直後には、Steamでの同時接続ユーザーがピーク時で約1万人を記録するなど大盛況を見せている(SteamDB)。新たな兵器の追加やシステムの刷新が行われた戦場にさっそく向かいたいという志願兵が多くいたようだ。また、本アップデートに合わせて、11月28日までSteamにて38%オフのセールを実施中。このセールで既存プレイヤーだけでなく、新規プレイヤー参入のきっかけになっているだろう。
なお本作を手がけるSiege Campは11月6日、『Foxhole』に空中戦を追加する大型拡張アップデート「Foxhole Airborne」を2025年夏にリリース予定と予告している。陸、海に加えて、空にも戦場が広がる大型拡張「Foxhole Airborne」に向け、戦場にどのような変化があるのかも注目したいところだ。
『Foxhole』はPC(Steam)向けに配信中。なお本アップデートに合わせて11月28日まで、定価の38%オフとなる税込1915円で購入可能だ。また、『Foxhole』に空中戦を追加する大型拡張アップデート「Foxhole Airborne」は、2025年夏にリリース予定となっている。