“建築任せっぱなし”中世街づくりシム『Foundation』正式リリースで過去最高の盛況博す。建物づくりは村人に任せつつ、こだわりレイアウトの街をデザイン

Polymorph Gamesは2月1日、街づくりシミュレーションゲーム『Foundation』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は中世ヨーロッパを舞台とした街づくりシムだ。最初は小さな村落から、少しずつ領地を拡大。村を発展させていき、巨大な街へと変化させるのだ。

Polymorph Gamesは2月1日、街づくりシミュレーションゲーム『Foundation』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Foundation』は、中世ヨーロッパを舞台とした街づくりシムだ。本作にてプレイヤーは領主として、村を運営し拡大させるのが目標となる。最初は小さな村落から、少しずつ領地を拡大。村を発展させていき、巨大な街へと変化させるのだ。

本作は街づくりシムとして、グリッド(マス目)を使わないことを特徴としている作品。木の伐採や食料の調達などは、周辺エリアを指定することで、村人が自動でエリア内を動き、作業をしてくれる。加えて本作は村人の住む住居もエリアを指定することで、自動で建築するのだ。また、建築物から建築物まで、住人が移動をすると次第に草が剥げ、少しずつ道があらわになってくる。本作では住居や道の制作はプレイヤーが介さず、村人が自動で作りあげていく。プレイヤーは資材の確保と住民の管理を行いながら、エリアを指定して適切な村づくりを進めるのだ。

村づくりを進めると、次第に繁栄度が上昇。繁栄度が上昇すると建築できる施設が増えるほか、政令や特権をアンロックできる。政令や特権には村人に税金を課したり、建築コストを減らしたり、村人の幸福度を上げるなどさまざま。また、村には労働者や教会など各勢力が存在。各勢力は、影響力を上げることで専用の施設や政令や特権をアンロックすることができる。自分が作りたい街の理想形に合わせて、政令や特権を使いこなし、領地を発展させていくかたちだ。

領地が繁栄すると、館や砦や教会といったユニークな施設を作ることができるようになる。こういった施設は、ドアや部屋、庭のつくりなど、パーツから自由にクリエイトすることが可能。また、一部のパーツには施設の機能解放や効果向上などの効果を持っている。そのため、しっかりとパーツを選定した本格的な施設建築を本作では楽しめる。街の大部分となる住居の建築は村人に任せることができるぶん、重要な施設はプレイヤーがこだわって作ることができるかたちだ。

『Foundation』はカナダ・ケベックに拠点を置くPolymorph Gamesが制作している。同社は2018年KickStarterにて、本作のクラウドファウンディングを実施。その後2019年2月にはSteamにて早期アクセス配信を開始した。そこから新要素の追加や、プレイヤーからのフィードバックを受け、この度2025年1月正式リリースに至ったという恰好だ。

正式リリースのタイミングで行われたアップデートでは、さらに街を拡大しやすくなるようなシステムの改修や要素追加が行われている。住居はさらに高水準なものにアップグレードしやすくなるように刷新。各勢力の影響力を上げる発展システムも、よりシームレスで自由に各勢力との親交を深めることが出来るようになったようだ。また、道が舗装できるようになり、エリアを指定すれば土の道からタイルの道となる模様。そのほか新たな軍隊システムや建築要素の拡充、アニメーションやグラフィックの刷新など広範囲にわたってアップデートが施されている。詳しくはパッチノートを参照されたい。

本作は正式リリースされてさっそくプレイヤー数を伸ばしている。Steam同時接続プレイヤー数はピーク時にて、約7000人を記録した(SteamDB)。このプレイヤー数は本作がSteam向けにリリースされて以来最高となっており、過去一番の盛況を見せている。

そんな本作は評価も上々。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約1万4000件中87%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。直近の30日間のレビューも、約300件中90%が好評を投じている。レビューでは、エリアを指定したら自動で住居を建築してくれるシステムや、細部までカスタマイズ可能な施設建築など、街づくりシムとして本作ならではの要素が好評を博している。エリアを指定することで住民が自動で動いてくれるため、決まった街のかたちにならない面白さが本作の魅力といえる。また、自動で仕事をする住民の姿がアニメーション豊富なため、ついつい作業を眺めてしまうのも住民主体の街づくりシムとして評価が高い所以だろう。

Polymorph Gamesは、正式リリース後も『Foundation』のサポートを行っていくことを発表している。バグ修正から、遊びやすさを高める無料のアップデート、ゲームのさらなる改善や機能やツールの追加も予定しているとのこと。また、DLCコンテンツの販売も予定しており、こちらに関しては今後発表される予定だという。また、本作の正式リリースに伴って、正式リリース版の序盤が遊べるデモ版が配信中。本作が気になった方はダウンロードしてみるとよいだろう。

『Foundation』は、PC(Steam)にて配信中。リリース記念セールとして2月15日まで、定価である3900円から25%オフの2925円で販売中だ(いずれも税込)。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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