放置系チル縦長釣り堀ゲーム『フィッシング ジ アビス』PC向けに無料公開。デスクトップ画面端に置いて深い深い穴での釣りを見守る、落ち着いた時間

ウマー氏は10月9日、『フィッシング ジ アビス(Fishing The Abyss)』を公開した。対応プラットフォームはPC(itch.io)で、価格は無料。

ウマー氏は10月9日、『フィッシング ジ アビス(Fishing The Abyss)』を公開した。対応プラットフォームはPC(itch.io)で、価格は無料。Steam版のリリースも検討されているそうだ。

『フィッシング ジ アビス』は、深い深い荒廃した釣り堀での釣りを眺める、放置系釣り堀ゲームである。本作ではロボットのようなキャラクターが、荒れた深い釣り堀にて釣りをしている。彼はプレイヤーが何もせずとも、基本的にはゲームを起動しているだけで魚を釣り上げていく。本作はそうした釣りの様子を縦長の画面で見守る、放置系のゲームであるわけだ。


本作ではキャラクターが魚を釣り上げると、ポイントが獲得できる。ポイントは、到達可能な深さ/引き上げ速度/沈む速度/貯蔵可能なポイント量のパワーアップに使用可能。キャラクターは釣果のポイントがいっぱいになると釣りを止めてしまうので、強化によってポイントを消化しながら釣りを眺めていく。

また本作の深い釣り堀には、深さごとにさまざまな魚が生息している。比較的浅い層には、小さな魚から長いヒレをもつ巨大魚まで、数種類の生物が存在。強化でより深いところまで辿り着けるようになると、釣れる魚の種類も増えるわけだ。

そのほか本作ではドット絵によって、荒廃した地上やどこまでも深い釣り堀の中、水中を泳ぐ生物の姿が表現されている。しっとりとしたBGMや水の音、リールを巻き取る音も含めて、落ち着いた雰囲気も本作の特徴だろう。なお操作としては、クリックによって速度アップが可能。ポイントがいっぱいになった際には、アラームが釣りの停止を知らせてくれる。


本作は、国内のクリエイターであるウマー氏が手掛けている。同氏はフリーランスとしてドット絵などを手がける傍ら、趣味でゲームを制作している。同氏自身の公開している実績によれば、『FAILY TAIL ダンジョン』のモンスターデザインやドット絵、『オクトパストラベラーⅡ 』のボスモンスタードットアニメーションなど、多数の作品に携わってきたようだ。

本作は『フィッシング ジ アビス』は、そうした本業の間に趣味で制作されたデスクトップアクセサリのような小さなアプリとされている。縦長のウィンドウをディスプレイの端において、たまに操作しながら雰囲気を楽しんでほしいそうだ。なお同氏の作品としては、近未来徘徊ADV『RemainOnEarth』が制作中となっている。

『フィッシング ジ アビス』は、PC(itch.io)向けに無料公開中。また同氏のポストによると、本作はSteam版のリリースも検討されているようだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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