『FF14』吉田P、「キャラクターIDの一部を参照する」外部ツールについて削除要請中、法的措置も検討中と発表。ゲーム内情報収集ツールへの懸念にアンサー
『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏は1月24日、本作公式フォーラムにて「キャラクターIDの一部を参照する外部ツール」について言及する声明を投稿した。
本作においてはかねてよりユーザー間で、「アカウントIDに紐付けられたすべてのキャラクターや所有リテイナー、行動履歴といった情報を取得できる」とされる、ある外部ツールの存在が報告。さまざまなゲーム内情報を勝手に取得され、キャラクターの名前変更履歴やサブキャラクターの存在を他者に知られることで、ゲーム内でのストーカー行為などに悪用されうるといった懸念も生じ、公式フォーラムなどでも波紋を広げていた。
今回、吉田氏はコミュニティの不安の声も含めてそうした状況を認識していることを報告。当該ツールの配布取り下げと削除要求の対応を進めており、法的措置も検討していることを明かした。つまり当該ツールの開発・配布をおこなう人物に対して削除要請などがおこなわれるわけだろう。
なお吉田氏は、当該ツールによって、スクウェア・エニックスアカウントに登録されている個人情報にたどり着くことはないと明言。住所や支払情報などが当該ツールで取得されることはないようだ。
ちなみに当該ツールが出現した背景には、『FF14』で昨年6月から7月にかけて実装されたパッチ7.0におけるブラックリスト機能強化がある、との見方もある。というのも、パッチ7.0での強化により、ブラックリストに登録された相手は、サービスアカウントに属する全キャラクターにブラックリスト入りが適用されるようになった。したがってサービスアカウントのIDがすべてのキャラクターに紐付けられるようになり、これを悪用してすべてのキャラクターや所有リテイナー、行動履歴といった情報も取得できる外部ツールが生み出されることとなった可能性があるようだ。
また吉田氏は今回の声明で、外部ツールについては利用規約によって使用を禁じていることを強調。外部ツールにはプレイヤーの安全を脅かす可能性のあるものも含まれているとして、本件に限らず、引き続き強く取り締まりをおこなうと表明している。またユーザーに対し、外部ツールの使用はもとより、その詳細や導入方法などを広く展開、もしくは展開の手助けとなる行動をしないように協力を要請した。
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