デベロッパーのNPC Studioは8月6日、ノスタルジック牧場ゲーム『Fields of Mistria』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。早期アクセス開始直後、本作はさっそく驚異的な人気を集めている。
『Fields of Mistria』は、魔法と可能性に満ちたのどかな村Mistoriaを舞台にした生活シミュレーションゲーム。大地震に襲われ、奇妙な魔法が氾濫するようになったMistoriaでプレイヤーは日々の生活を楽しみながら、町にかつての栄光を取り戻すことを目指す。プレイヤーキャラクターの見た目は自由にカスタマイズ可能で、性別や代名詞も自由に選ぶことができる。
本作でプレイヤーは自分の家と牧場をもつことができ、農作業や釣り、動物の育成や繁殖などの牧場経営が可能。クラフト要素もあり、家や牧場をカスタマイズすることもできる。また、村には古代遺跡と呼ばれるダンジョンが存在しており、武器を振って探索しながら敵と戦い、財宝を発見することができる。また生活のなかでは農業や探索に役立つ魔法をアンロックすることもできる。
本作は8月6日に早期アクセス配信を開始してからさっそく盛況を見せているようだ。外部サイトSteamDBによると、早期アクセス開始直後に同時接続プレイヤー数はピーク時で5512人を記録。本作がシングルプレイ専用のインディーゲームである点を考えると、かなりの人気を集めているといえるだろう。またSteamユーザーレビューも本稿執筆時点で約350件中97%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビューでは早期アクセス段階でありながら充実したコンテンツ量が、やりがいがあると総じて高く評価されている。さらに魔法に満ちた世界でのんびりとスローライフを送れるとして、おもに牧場ライフシミュレーションジャンルのファンからも好評を博している。
本作の公式サイトによれば、現時点で35時間から40時間ほどのゲームプレイが体験できる、と謳われている。また早期アクセス時点においても農業や600種類以上のクラフトアイテム、キャラクターカスタマイズや家のアップグレードに遺跡探索などのダンジョン要素など、ゲームプレイの基本となる要素も存在。また30人以上の村人と出会うこともでき、そのうち12名とはロマンス関係にもなれる。ロマンス対象の村人には、それにともなう親交を深めることで特別な関係になる親密度イベントも用意されている。
加えて本作の早期アクセス期間として予定されている、1年間におけるロードマップも公開されている。まず2024年第4四半期に予定しているアップデートでは、現在親密度の最大レベルが4までのところを、6まで引き上げ、デートイベントが追加される予定。そのほか、新たなお祭りなどのイベントも追加予定。追加の家具や家のアップグレード、新たなモンスターも追加されるという。
将来的なアップデートでは親密度のレベルは10まで追加され、結婚イベントも実装される。ロマンス相手と子供を授かることも可能なようだ。またペットや大型動物に乗る能力など、多数の追加要素が予定されている。なお現時点では対応言語は英語のみであるものの、多言語へのローカライズは検討中とのことであり、正式リリースが近づくにつれてさらに詳しい情報が公開されるようだ。
開発を手がけるNPC Studioは、2019年に設立された、シカゴを拠点とするインディーデベロッパー。本作は90年代後半の牧場経営シムRPGの精神的後継作となることをうたっている。1996年に発売された初代『牧場物語』から始まる牧場経営シムRPGというジャンルの長年のファンとして、その情熱と知見が本作に活かされているという。
『Fields of Mistria』は早期アクセス配信中。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込1600円。