『FF』の生みの親・坂口博信氏、新作を『FANTASIAN』チームと開発中。「良い意味で『FF6』の後継作のようなゲーム」を目指すと海外メディアに明かす

『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親として知られる坂口博信氏は新作を開発しており、“良い意味で『ファイナルファンタジーVI』の後継作”になるようなゲームを目指すという。海外メディアのインタビューで明かしている。

『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親として知られる坂口博信氏が海外メディアのインタビューにて、新作を開発中であると改めてコメント。“良い意味で『ファイナルファンタジーVI』の後継作”になるようなゲームを目指すという。

坂口氏は、かつてスクウェア・エニックスにて『ファイナルファンタジー』(以下、FF)シリーズにディレクターやプロデューサーとして携わった人物だ。同社を退職後、2004年にミストウォーカーを設立。直近では2021年に、Apple Arcade向けに同スタジオが手がけた『FANTASIAN』が発売され、昨年12月にはPC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向け移植版『FANTASIAN Neo Dimension』が発売された。


今回、海外メディアThe Vergeのインタビューにて、坂口氏が新作を開発中であることを改めて明かしている。同氏は当初、『FANTASIAN Neo Dimension』を開発に携わる最後の作品にしようと考えていたという。しかし同氏は、同作の素晴らしい開発チームと別れるのが惜しくなり、同じチームで新たなプロジェクトに取り組んでいるという。概ねこれまでの坂口氏の作風を踏襲しつつ、オールドさと新しさを兼ね備えたような、“良い意味での『ファイナルファンタジーVI』(以下、FF6)の後継作(something that can be a successor to Final Fantasy VI in a good way)”になるようなゲームを目指しているそうだ。

なお坂口氏は『FANTASIAN』について、「引退作」になるかもしれないと考えて制作した想い入れの強いゲームであると明かしていた。一方で2023年には「新作用にシナリオ執筆を開始」したともコメント(ファミ通.com)。当時同氏はダークファンタジーになる予定だと伝えていた。

『FANTASIAN Neo Dimension』


今回坂口氏は、新作を『FANTASIAN Neo Dimension』のチームで手がけていることを改めて明かした格好だ。ちなみに同氏は過去に海外メディアInverseのインタビューにて、プロデューサーとして携わった『FF6』について“もっとも完成度が高い『FF』シリーズ作品”といった考えを示していた(関連記事)。

そんな同氏が、新作で“良い意味での『FF6』の後継作”を目指すとしたのは興味深い。新しさもありつつ懐かしさも兼ね備えるという新作では、『FF6』で同氏が評価している持ち味も引き継がれるのかもしれない。どのような作品となるのか、続報に注目したい。

なお『FANTASIAN』は、Apple Arcade向けに配信中。また『FANTASIAN Neo Dimension』は、PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

記事本文: 2718