雪だるまが家を建て、ゴブリンを蹴散らす。2Dサンドボックス『Feel The Snow』早期アクセス開始
雪だるまとなって探索、戦闘、建築を楽しむサンドボックス型の2Dサバイバルアドベンチャー『Feel The Snow』の早期アクセスが開始された。対象プラットフォームはPC(Steam)。正式リリース時にはMac/Linuxにも対応する予定だ。
作中、ゲームの進め方についてくわしい説明はないが、『Minecraft』『Terraria』といったサンドボックス型のゲームをプレイしたことがある方はすぐに慣れるだろう。ゲームを立ち上げるとまずはキャラクター選択画面が表示され、男型の雪だるまWillieか、女型の雪だるまAnnieかを選択する。『Feel The Snow』というタイトルからイメージできるように、舞台となるのは雪国。魔物の攻撃により半壊した村がスタート地点となる。はじめのうちは石や木の枝を拾い、最初の武器となる「木の棒」や各種採掘ツールをクラフト。オノで木を切り落としたり、ツルハシで岩を砕きながら材料を集めていく。村の外に生息するモンスターを倒すと新しいクラフトレシピを落とすので、新しいレシピを覚えてより強力な武器を組み立てつつ、自らの身を守るための家を建てていく。
かわいらしい2Dピクセルアートが特徴的で、同じ斜め見下ろし型のサバイバルアドベンチャー『Don’t Starve』を想起させるが、サバイバルに重きを置いた『Don’t Starve』と異なり、『Feel The Snow』は戦闘面にもこだわっている。本作の戦闘にはRPG要素が取り入れられており、モンスターを倒すことで経験値を獲得、キャラクターがレベルアップしていく。剣による近接攻撃のほか、弓矢による遠距離攻撃、魔法攻撃があり、それぞれ3種類の特殊スキルが用意されている。スキルはレベルが上がると手に入るスキルポイントを割り振ることで覚えられる。
モンスターと戦う上ではアクション要素も重要となっており、攻撃ボタンを連打するだけではすぐに死んでしまう。体力、スタミナ、マナ(RPGゲームのMPに相当する)がなくならないよう注意しつつ、盾による防御やドッジ動作を使って相手の攻撃を避けていく。一定距離を瞬間移動できるドッジは便利だが、スタミナを消費するため使いどころを見極める必要がある。さきほど本作を『Don’t Starve』と比較したが、『Don’t Starve』ほどの操作の滑らかさはない。斜め移動がスムーズにいかない見下ろし型RPGを操作しているような感覚だ。GameMaker: Studio にて開発していることも関係しているだろう。
昼夜サイクルがあり、夜になると昼時よりも強いモンスターが現れるのは、サンドボックス型サバイバルのお約束。同ジャンルでは空腹や眠気パラメータを管理しながら進めることが多いが、本作でもSatiety(満腹度)が用意されている。なお、サンドボックス型のゲームでは死亡ペナルティとして保有していたアイテムを失うことが多いが、本作では死んでも失うものはない。それどころかSatietyが20未満であれば、20まで数値が回復するやさしい仕様だ。
メインストーリーが用意されている点は『Don’t Starve』ではなく『Starbound』に似ている。新しいエリアを訪れ、新しいNPCと出会い、彼らから与えられるクエストをこなしていく。本作の世界は自動生成されたものだが、スタート地点の村から遠ざかるほどユニークな地形や生物群系が広がるようになる。雪国らしい透き通るような音楽に浸りながら、雪に埋もれた宝箱をシャベルで掘り起こしたり、ゴブリンのキャンプ地に出くわしたりと、思わぬ発見でいっぱいだ。途中では『Terraria』のようにボスが待ち構えている。
『Feel The Snow』の開発チームは2人。まだ10月14日に早期アクセスを開始したばかりで、これから隠しキャラ、キャラクタースキル、モンスターなどの種類を追加していき、ストーリーモードが完成した段階で正式リリースとなる予定だ。とはいえ、現段階でもボリュームのあるシングルプレイとローカルでのマルチプレイモードが用意されている。販売価格は898円。10月22日まで期間限定で20%オフのセール中だ。
【UPDATE 2016/10/18 13:30】 『Feel The Snow』の死亡時に関する文章を一部修正しました。