中世サバイバル町作りシム『Farthest Frontier』ついに正式リリース、Steam同接1万人超。「技術ツリー」導入で大幅刷新、新要素てんこ盛りで人気再浮上
Crate Entertainmentは10月23日、『Farthest Frontier』を正式リリースした。

デベロッパーのCrate Entertainmentは10月23日、『Farthest Frontier』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示にも対応している。2022年8月に早期アクセス配信が開始された作品ながら、正式リリースを機に現在多くのプレイヤーに遊ばれているようだ。
『Farthest Frontier』は集落運営シミュレーションゲームだ。舞台となるのは、中世の雰囲気に満ちた世界の荒野。この未開の地には、過酷な環境の国から逃れた人々が希望を求めてやってくる。新たな住まいを築いて集落を拡大。外敵の襲来や冬の到来、飢饉といった災害から入植者を守り暮らしていく。本作では多種多様な食料、建物、作物などが存在。ランダム生成されるマップでは毎回違ったゲーム体験が可能だ。また本格的な農業システムも特徴の一つで、プレイヤーは土壌の悪化や作物の疫病への対策として、3年分の輪作計画を立てる必要がある。

本作を手がけるのは、ハックアンドスラッシュRPG『Grim Dawn』の開発元として知られるCrate Entertainment。『Farthest Frontier』は、2022年8月に早期アクセスとして配信開始となった作品だ。当初は2024年内の正式リリースを予定していたものの、その後複数回の延期が告知され、先日10月23日にようやくv1.0として製品版リリースを迎えた。
そんな本作には多くのユーザーが集っている。これまで約3年にわたっておよそ2000人前後の同時接続プレイヤー数を維持してきたなかで、正式リリース後には連日1万人前後を記録(SteamDB)。ユーザーレビューを見るに、正式リリースを機に再び本作をプレイしている既存プレイヤーも多くいるようだ。

正式リリースで配信されたバージョンv1.0では、ゲーム進行システムとして全142ポイントからなる技術ツリーを導入。段階に沿って固定の要素が順に開放されていく従来のシステムから大幅に刷新され、プレイヤーが好きな順番で要素をアンロックできるようになった。また新たな建築物や政策なども追加されるほか、水域をまたぐ橋を建設することで離れた場所を結ぶことができるように。そのほか、変更点は多岐にわたるため、詳細についてはパッチノートを確認してほしい。
なお、動作に支障をきたす可能性があるため、以前のバージョンを遊んでいたユーザーも新規のセーブデータを作成することが推奨されている。また大幅な仕様変更には賛否の声が寄せられており、たとえば火災が発生した際に、火の広がりが速く井戸が枯渇しやすいために、対処が難しいとする報告が多数のユーザーから上がっている。ゲームバランスの面ではまだ粗削りな部分も多いようで、今後細かな調整がおこなわれることも期待される。

なおCrate Entertainmentは9月の告知の中で、このv1.0を「a perfect foundation for what is still to come post release(リリース後に控えるものへの完璧な基盤)」と表現していた。今後も本作のアップデートを続けていく意向も見受けられ、ここからどのように進化を続けるのか注目したい。
『Farthest Frontier』はPC(Steam)向けに発売中。




