高難度ピンボールアクション『Fallosophy』発表。思わず哲学にふけるほど何度も落下しまくる、新たな「壺おじ」系ゲーム

Reliable Plumbing Servicesは12月6日、高難度ピンボールアクション『Fallosophy』を発表。本作は2026年4〜6月ごろ(第2四半期)にリリース予定だ。

デベロッパーのReliable Plumbing Servicesは12月6日、高難度ピンボールアクションFallosophyを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。2026年4〜6月ごろにリリース予定。

『Fallosophy』は、丸い石をピンボールのように弾いて途方もなく縦に長いステージを登っていくゲームである。「壺おじ」こと『Getting Over It with Bennett Foddy』のような難しさと、ピンボールの予測困難な体験をかけ合わせたものであると公式に紹介されている。主人公は1つのBaetyl、つまり古代ギリシャ・ローマで神が宿っているとされた聖なる石である。プレイヤーはそんな石として上へ、上へと登り、無知の暗い洞窟から理解の光へ至ることを目指す。

ゲームでは2つのボタンしか使わない。ステージ内のところどころには青と黄色の2色のフリッパーがあり、プレイヤーができるのは、これらをタイミング良く動かして石を弾くことだけである。一瞬のタイミングのずれや、わずかな石の速度の違いが予想外の結果をもたらすことだろう。

ステージは無知を象徴する真っ暗な洞窟のような場所から始まり、上に登るにつれて古代、中世、現代、そしてさらにその先へと、哲学の歴史をたどるかのようなデザインとなっている。また、石を追いかけるように動く悪魔のようなものや、思想家の顔のようなものなど、一筋縄ではいかないギミックも存在する。なかには上へ登る道が完全に塞がれていて、ブロック崩しのように壊さなければならない場所まで見受けられる。何度もぶつかってルートを開通させなければならないため、落下の危険性は極めて高そうだ。

ちなみに落下する場所によっては、たった1回のミスで数分、あるいは数時間もの進行が失われてしまうとのこと。落下(Fall)と哲学(Philosophy)の合成語であるゲーム名の通り、何度も落下しながら自身の存在を問うような哲学的思索を深めることになるかもしれない。

本作を手がけるReliable Plumbing Servicesは、アイルランドを拠点とするインディーゲームデベロッパーである。おもにプログラミングを担当するMatt Murtagh氏と、ゲームデザインやオーディオを担当するHolly Hitchcock氏の2名により設立され、本作の開発もこの2名体制でおこなっている。Matt氏は現在、博士号取得を目指すという「実存的危機」下にあり、実存的なゲームである本作に自己を投影しているとのこと。本作は同スタジオにとって初めてリリースする作品である。自己の存在がかかった作品に込められた熱意がいかにして発揮されるか注目したい。

『Fallosophy』はPC(Steam)向けに開発中。リリースは2026年4〜6月ごろの予定となっている。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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