カプコンの恐竜シューター『エグゾプライマル』、アプデによる新シーズン展開終了へ。今後は既存シーズンの“毎月ローテーション”でオンラインサービス継続
カプコンは7月5日、『エグゾプライマル』にて4月に実施されたタイトルアップデート第4弾をもって、予定していたシーズンコンテンツがすべて完了したと発表。今後は新たなシーズンではなく、シーズン1からシーズン4までを毎月ローテーションで再配信してオンラインサービスを継続すると告知した。その第1弾となるシーズン1の再配信は7月11日からおこなわれる予定だ。
本作は、2040年の世界を舞台にするチーム対戦型マッシヴアクションゲームだ。本作の世界では、突如出現する恐竜の群れによって街や人々が襲撃される事象「恐竜災害」が世界各地で発生し、人類は危機に瀕していた。プレイヤーは最新鋭パワードスーツ「エグゾスーツ」に身を包み、恐竜との戦いに身を投じる。
『エグゾプライマル』のメインモードとなるのは「ディノサバイバル」。5人のプレイヤーがひとつのチームとなり、チーム同士で競い合う5対5の対戦型PvEモードだ。提示されたミッションを、先にクリアすることが勝利条件となる。プレイヤーはチームの編成や状況などにあわせて、ロールの異なるエグゾスーツを着用。時に相手チームへの直接攻撃もおこないながら、どちらか先にミッションを達成するか競っていく。またマッチング設定に応じて、後半戦となるファイナルミッションがPvP主体のルールになる。
本作は2023年7月14日に発売。シーズン展開で運営され、4月にはタイトルアップデート第4弾とともにシーズン4が開幕した。一方、カプコンは今回、タイトルアップデート第4弾をもって予定していたシーズンコンテンツがすべて完了したと発表。タイトルアップデートによる新たなシーズン展開は終了となる模様だ。ただ今後もオンラインサービスは継続され、7月11日からはふたたびシーズン1が再配信され、以降は毎月1日にシーズンが切り替わる方式がとられるという。
今後も、メインモードの「ディノサバイバル」のほか、エンドコンテンツである「サベージガントレット」や「タイムループリベリオン」、すべてのゲームモードがプレイ可能とのこと。1人や少人数でマッチングに参加する場合でも、引き続きBOT(AI操作のエグゾファイター)が補充されるため、エンディングまで進めることもアピールされている。シーズンパス1~3の復活販売もおこなわれるそうだ。
まもなく1周年を迎える『エグゾプライマル』。カプコンの新作マルチプレイゲームとして注目を集めたほか、Xbox Game Passへの提供もあり、発売直後にはユーザー数100万人を突破するなど盛況を博していた(関連記事)。
一方Steamでは長らく同時接続プレイヤー数が50人前後で推移。またシーズン開幕時にも数百人ほどと、プレイヤーベースにはかげりが見られた(SteamDB)。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約2300件中好評率77%の「やや好評」ステータス。大群を相手にするPvE部分などの持ち味が一定の評価を獲得。一方、最近ではプレイヤーベースの減少や、初心者と上級者に腕前の格差が生じている点などは課題として指摘されていた。定価がいわゆるフルプライスで販売されていることも対戦型マルチプレイゲームとして新規層獲得に苦戦していたとみられる一因かもしれない。
そうした状況もあってか、4月のタイトルアップデート第4弾をもって新シーズンの展開は終了となることが決定されたかたちだろう。ただ本作は課題点も指摘される傍らで、一部からは根強い支持を受けている様子もみられる。そのためか新シーズン展開は終了となるものの、過去のシーズンをローテーションさせつつオンラインサービスは継続されるようだ。今後IPを利用した新展開がおこなわれるかどうかも注目されるところだろう。
『エグゾプライマル』は、PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam/Windows)向けに発売中。Steamではサマーセールの対象となっており、7月12日午前2時まで定価7990円の67%オフとなる2636円で販売中。また本作はサブスクリプションサービスXbox Game Passにも提供されている。