「8番ライク」商業施設ゲーム『フォルスモール』発表、8月リリースへ。地方都市風のショッピングモールで異変探し、『偽夢』開発者が手がける


国内デベロッパーのテンカイゲームズは7月30日、『フォルスモール』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、8月にリリース予定。発表に合わせて、Steamのストアページが公開されている。

『フォルスモール』は、無限ループする奇妙なショッピングモールからの脱出を目指す、『8番出口』の影響を受けた異変発見ゲームである。本作の主人公は、無限にループするおかしなショッピングモールへ迷い込んでしまう。空間内にはフードコートへの案内板やカプセルトイ筐体の並ぶコーナー、スタッフの募集広告などが存在しており、一見地方都市にあるショッピングモールのように見える。しかし非常出口から先へ進むと、なぜか同じ空間内へと戻ってきてしまう。主人公はループするショッピングモール風の空間に閉じ込められてしまったわけだ。


主人公はカメラで異変を撮影し、無限ループするショッピングモールからの避難を目指す。ストアページには避難方法が掲載されている。すべての異変を撮影すると非常出口が開く。また異変がない場合には、何も撮影せずに非常出口を開ける。そして9時に非常出口を開けると、屋外に避難できるという。

なおテンカイゲームズによる前作『偽夢』では、奇妙な夢の中で異常を撮影し、正解していれば時間が進むシステムとなっていた。『偽夢』のシステムを踏襲している本作では、ショッピングモール風の空間を観察して異常の有無を確かめ、見つけた場合には異変を撮影することで、9時へ到達するのだろう。システム面では、オートセーブ機能が搭載。異変のヒントシステムも用意されており、誰でも完全クリアが目指せるそうだ。

 


本作は、国内の個人ゲーム制作者まさとこ氏によるテンカイゲームズが制作している。過去作としては、『せどまいり』『感染メイズ』などをリリース。2024年1月にリリースされた『偽夢』においては、Steamのユーザーレビュー318件中97%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。同作は『8番出口』の影響を受けた「8番ライク」な作品であるが、プレイヤーからは独自性も盛り込みながら高いクオリティでまとめられた作品であると評価されていた。

本作『フォルスモール』の発表にあわせて、まさとこ氏のX(旧Twitter)アカウントでは制作の経緯が明かされている。同氏は前作『偽夢』において、本家のようなリミナルスペースが表現できておらず、ぶつ切りでループ感も演出できなかったため、どこかやり切れていない感覚をもっていたようだ。そうした不完全燃焼を抱えていたため、本作を制作。8月のリリースを目指して、あと1か月間ブラッシュアップが続けられるそうだ。


『フォルスモール』は、PC(Steam)向けに8月リリース予定だ。