『Escape from Tarkov』次回アプデで、チート通報が受理されると“報酬”をもらえるシステム実装へ。チーターを減らしつつお礼ももらえる一石二鳥チート対策


Battlestate Gamesは6月29日、『Escape from Tarkov』のパッチ0.14.9.5の内容を紹介。同パッチ配信後はチート使用者を違反報告したユーザーに対して、適切な通報と認められれば、報酬(Compensation)が贈呈されることが明かされた。なお同パッチは6月中に配信が予定されていたものの、延期となり7月上旬の配信となる見込みだ。

『Escape from Tarkov』は、PvPvE要素をもつハードコアサバイバルFPSだ。公式サイトでの予約購入者に向けて、PC向けのクローズドベータ版として提供されている。本作の舞台となるのは、政治的混乱から無法地帯となり隔離された架空の都市Tarkov。通常ゲームモードではプレイヤーはソロまたはフレンドと部隊を組んでマッチに参加し、NPCやほかのプレイヤーと戦いつつマップからの脱出を目指す。死亡した場合、保険をかけていなかったり、ほかのプレイヤーに持ち去られたりすると持ち物や装備をロストするハードコアなゲームルールも特徴だ。


今回、本作にて7月上旬に配信予定のパッチ0.14.9.5の内容の一部が明かされた。まず「The Unheard Edition」および「Edge of Darkness Limited Edition」所有者向けにも提供されているPvEモードについて、ソロプレイにおいてはローカルPC上でプレイできるようになるという。サーバーでの順番待ちをする必要がなくなるそうだ。またPvEモードはサーバーインフラが安定して準備が整い次第、1~2週間以内にすべてのエディション所有者が購入可能となる見込みだという。既存のPractice Co-opモードのように、追加コンテンツとして購入できるようになるのだろう。

そしてパッチ0.14.9.5ではチート使用者を通報し、適切な通報と認められれば、報酬(Compensation)が付与される仕組みが導入されるという。本作ではかねてよりチート使用者の存在が問題視されてきた。本作は装備をロストしうるハードコアなシステムもあり、チート使用者にやられた場合のリスクが比較的大きいゲームといえる。Battlestate Gamesはこれまでにもチート対策システムの改善を進めていることを明かし、一定期間ごとにアカウント停止処分にしたチート使用者の数を報告するなどしてきた。パッチ0.14.9.5ではさらなる施策として、報酬を用意してユーザーからの報告を促す仕組みが導入されるようだ。

ちなみに、別の作品でも同様の施策が設けられている例がある。たとえばバトロワ剣戟アクション『NARAKA: BLADEPOINT』では、チート使用者を報告したユーザーへの報酬がゲーム内アイテムとして用意。同作では初報告のユーザー向けの報酬のほか、誤報率が低いユーザーは報告回数に応じてさらに追加で報酬が与えられる仕組みが採用されている


『Escape from Tarkov』においては報酬として何が用意されるかは現時点では不明。どのような仕組みとなるのかも含めて、詳細が気になるところだろう。ユーザーの違反報告を促す新システムが、チート対策の改善やチート使用者の減少に繋がるかどうかも注目される。

Escape from Tarkov』は、PC向けにクローズドベータとして提供中だ。