“一時停止OK”ダンジョンローグライク『Escape the Mad Empire』4月23日に早期アクセス配信へ。危険でカオスなリアルタイム戦闘を時を止めてじっくり攻略、開発期間7年以上の野心作

Paradox Arcは3月20日、『Escape the Mad Empire』を4月23日に早期アクセスで配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、早期アクセス版では日本語表示に対応予定。現在無料デモ版が配信中。本作はパーティーシステムを採用した1人用ダンジョン探索ローグライクだ。

パブリッシャーのParadox Arcは3月20日、ダンジョン探索ローグライク『Escape the Mad Empire』を4月23日に早期アクセスで配信すると発表した。開発はXperimentalZ Gamesが手がける。対応プラットフォームはPC(Steam)で、早期アクセス版では日本語表示に対応予定。現在無料デモ版が配信中。

『Escape the Mad Empire』はパーティーシステムを採用した1人用ダンジョン探索ローグライクだ。プレイヤーはさまざまなクラスのキャラクターから成るパーティーに指示を出し、ドット絵で構成された世界を冒険していく。先に進むにつれて全貌が明らかになっていく見下ろし型のランダム生成マップや、集めがいのある多種多様なアイテムなどが特徴。昔ながらのRPGをベースにしながら、近年流行りのローグライク要素などが盛り込まれた作品となっている。

本作では、フィールド上のマス目をクリックすることでキャラクターの移動をおこない、攻撃はクールタイムによって自動的に実行される。戦闘は基本的にリアルタイムで進行するものの、Spaceキーを押すことで時間を止める「タクティカルポーズ」を使えるというのも本作の特徴だ。じっくり戦いたい場面ではタクティカルポーズを活用して、キャラクターのスキルを巧みに発動しよう。

パーティーの中ではクラスごとの役割分担なども重要になりそうだ。キャラクターごとに2つの武器セットを切り替えることができるため、体力の状況を見ながら近距離攻撃と遠距離攻撃を使い分けたりするのもよいかもしれない。なお、スキル発動時やマップ上でおこなわれる各種イベントでは、ダイスによって成功判定が行われる。こういった運要素もプレイヤーに適度な緊張感を与えてくれるだろう。

宝箱などから入手できるアイテムにはレア度に応じてランダムな特殊効果が付与されている。特殊効果には、単なる能力値上昇のほか、キャラクターが装備することで使えるようになるスキルがついていることも。加えて、特定のシリーズを揃えて装備することで効果を発揮する「セットボーナス」なども、装備の選定に奥深さを与えてくれる要素の1つ。キャラクターの育成戦略に合わせてビルドを組み上げたいところだ。ただ、アイテムごとに占有するスロットの大きさが決まっているため、限られたインベントリのなかでアイテムを厳選しなければならない。パンパンになったインベントリの持ち物整理も冒険の醍醐味といえるだろう。

ダンジョンを無事クリアしてポータルをくぐると、近未来的な機械が溢れた拠点に戻ってくる。ここでは冒険の準備を整えるためのさまざまな施設を建設することができるのだ。拠点では、ゲームの進捗に合わせて少しずつ新たな施設が開放されていく模様。拠点でアイテムの購入やスキルの強化などを済ませたら、自動生成されるダンジョンに再び挑戦しよう。各ダンジョンでは、パーティーの合計レベル上限やマップの広さなどが決まっている。難易度が高いダンジョンほど、より豪華な報酬を受け取れるようだ。

『Escape the Mad Empire』は昨年より無料デモ版が配信されていたが、とうとう4月23日に製品版が早期アクセスで配信開始となるかたち。早期アクセス版では多種多様なスキルやアビリティを備えた13種のクラスのほか、何百ものユニークなアイテム・装備品が登場するようだ。エリアやボス敵も多くのバリエーションが用意されているとのこと。デモ版よりもさらに深いやり込みが楽しめそうだ。

早期アクセス配信期間は、約1年を予定している模様。早期アクセス版を遊んだプレイヤーの声をもとに、ゲーム体験やバランスを改善していくようだ。また、今後のアップデートによりコンテンツが増えたら、ゲームの規模に応じた価格の上昇も予定しているという。

なお、本作をパブリッシングするParadox Arcは、『Cities: Skylines』や『Hearts of Iron』などのシリーズで知られるストックホルムのパブリッシャーParadox Interactiveが立ち上げた独立系開発者の作品のパブリッシングを中心としたレーベルだ。プレイヤーが繰り返し何年も遊べるような深みのある作品を生み出すことをモットーとして掲げている。また、開発を手掛けるXperimentalZ Gamesも、これまでに実に7年以上の期間をかけて本作を制作してきたという気合の入れっぷり。丹精込めて作られた本作がついに早期アクセス配信される格好だ。

『Escape the Mad Empire』は4月23日、PC(Steam)向けに早期アクセスで配信予定。現在無料デモ版が配信中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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