「MMO風」ひとりプレイRPG『Erenshor』好評どんどん集まる。数百人の“人間っぽいNPC”と交流し放題のオープンワールドRPG
Burgee Mediaは日本時間4月15日、Steam向けに『Erenshor』の早期アクセス配信を開始・早期アクセス配信からまもなく、高評価が寄せられているようだ。

インディーデベロッパーのBurgee Mediaは日本時間4月15日、『Erenshor』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は配信開始直後からSteam同時接続プレイヤー数が1000人を超えるなど、さっそく評判となっている。
『Erenshor』は、MMORPG風の1人プレイ用オープンワールドRPGである。1人用のRPGでありながら、まるで誰かが操作しているかのように振る舞うNPC「Simplayers」たちが動き回っている。Simplayersはそれぞれに個性があり、独自の目的を持って行動し、プレイヤーや他のSimplayersに対する印象も記憶している。プレイヤーはそんなSimplayersでいっぱいの架空のサーバー上で、2000年代初頭をイメージした昔ながらのMMORPGのような体験ができるのだ(関連記事)。
ゲーム操作は方向キーによる移動、ジャンプ、マウスかコントローラーのスティックによる視点移動、そのほかさまざまなショートカットコマンドで行う。戦闘はターゲットを指定した後に攻撃を開始したら、自動で通常攻撃が行われる仕組みだ。通常攻撃とは別にスキルやアイテムなどを使用することも可能。頻繁に使うものはスロットに登録しておけば、すぐに使うことができて便利である。キーボードとマウスによる操作のほか、コントローラー操作もサポートされている。
これらのゲーム操作とは別にチャット機能も存在している。パーティーを組んだSimplayersと会話する「/group」コマンドをはじめ、特定のSimplayerに向けた内緒話「/whisper」、同一エリア内のSimplayers全員に向けた「/shout」といった、複数の範囲に向けたチャットがある。パーティーに向けて特定の指示を出すといったことも可能で、たとえば「/group follow」と言えば、パーティーメンバーのSimplayersたちが付いてきてくれる。Simplayerとフレンド登録する「/friend」コマンドというものもあるが、いきなりフレンドになろうと誘っても断られるなんてこともあるようだ。
そうしたチャットを駆使して、プレイヤーはSimplayersたちとパーティーを組んで一緒に戦ったり、アイテムの取引を持ちかけたり、Simplayerの進行を手伝ってあげたりと、さまざまな交流ができる。中には「煽り」行為をしてくるような、とても人間らしいSimplayerもいるようだ。ちなみにNPCを含め誰でも攻撃できるシステムである。どんな「交流」をするのもプレイヤーの自由だ。


本作は早期アクセス配信開始の時点で、100時間を超えるゲームプレイが可能なボリュームがあるとのこと。50以上のストーリーのあるクエストや、800以上のアイテムなどが存在しており、レアアイテムや伝説級のアイテムもあるようだ。早期アクセス期間はおよそ1年半を予定しており、ギルドシステムやレイドシステム、さらなる常設コンテンツや季節コンテンツの追加、オリジナルのBGMへの差し替え、実績システムなどの実装が予定されている。
ちなみに本作はデモ版を2023年9月9日にリリースしており、デモ版ながらSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で346件、そのうち97%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。そして満を持してリリースされた早期アクセス版も、リリースから12時間と経過していない本稿執筆時点で、レビュー数は100件を超え、そのうち97%が好評とする「非常に好評」のステータスとなっている。加えてSteamDBによれば、リリースからまもなく同時接続プレイヤー数が1000人を突破。前々から評判を集めていた作品がついに早期アクセス配信を迎え、期待通りに高い評価を得ている格好だ。レビューにはかつてのMMORPGを懐かしむ声が多く、ソロプレイというゲームデザインによって、忙しくても自分のペースでMMORPGらしい楽しさを味わえる点が高く評価されているようだ。

『Erenshor』はPC(Steam)向けに、早期アクセス配信中。現在はリリース記念セールを開催中で、4月22日まで定価の10%オフとなる税込2070円で購入可能だ。