『フォートナイト』と「UEFN」に、親が「子供のプレイ時間」を管理・確認できる機能実装。“子供の遊びすぎ”防止に役立つ細やか設定いろいろ
Epic Gamesは10月1日、『フォートナイト』および「Unreal Editor for Fortnite」(以下、UEFN)に向けて、ペアレンタルコントロールの新機能を実装した。保護者が子供に対して、両作のプレイ時間を管理、および確認できるようになるという。
『フォートナイト』はUnreal Engineなどを手がけるEpic Gamesが開発・運営している、基本プレイ無料のTPSバトルロイヤルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。現在Android向けにも配信されているほか、2025年後半には、iOS上でも再びプレイ可能になる(関連記事)。本作は2017年より先行アクセス版の配信を開始。約7年経った現在でも幅広い年齢層から人気を博している作品だ。
またEpic Gamesは同作に向け、2023年3月よりUEFNを展開している。UEFNとは『フォートナイト』上でプレイ可能なゲームを作成できるコンテンツ制作ツールだ。同ツールでは、たとえば『フォートナイト』内に存在しないアセットをインポートし、オリジナルの3Dモデルやサウンドなどを使用可能。ほか独自のプログラミング言語「Verse」を使うことで複雑なロジックを実装することもできる。
そんな本作、およびUEFNに対し、Epic Games は10月1日公式サイトにて時間制限と時間報告機能を追加すると発表した。時間制限機能は、保護者は子供が『フォートナイト』およびUEFNに費やす時間を決められるもの。曜日ごとに設定できるほか、プレイ可能な時間帯を設定することもできる。なお子供側から、もっとプレイしたいという要求を送れる機能も用意されるものの、要求できないようにも設定が可能となるそうだ。
また時間報告機能は、実際に子供が何曜日に何時間プレイしたかをアカウントポータルで確認できる機能だ。加えて、先述の時間制限機能において、どのくらいの時間追加でプレイを許可したか、といった内容も確認できる。
ちなみに時間管理機能などが実装される以前から、『フォートナイト』などに向けたペアレンタルコントロールそのものは存在していた。たとえば本作では、チャットのフィルタリングが可能。また12歳以上、7歳以上などの特定IARCレーティングを超えるコンテンツにアクセスする際にPINコードの入力を必要とする設定などがあった。今回実装された機能で、さらに一歩踏み込んだペアレンタルコントロールが可能となりそうだ。
なお『フォートナイト』の人気は成長を続けているそうで、昨年のホリデーシーズンには月間アクティブユーザーが1億1000万人を突破していたとのこと(関連記事)。また市場調査会社Demandsageが実施したアンケート調査によれば、米国にて2010年以降に生まれた「アルファ世代」の4割から、『フォートナイト』を好んでプレイしているとの回答を得られたという。若年層からの人気がうかがえる一方で、親としては子供がどの程度プレイしているのかや、想定を超えた時間ゲームをプレイし、生活に支障が出ないかなどといった点は心配の種ともいえるだろう。そうしたプレイ時間の管理や把握ができる機能が、今回追加されたかたちだ。
ゲームにおけるプレイ時間の制限としては、Nintendo Switchにおける「Nintendo みまもり Switch」やPlayStationにおける「ファミリー管理」などが挙げられる。またPCゲーム配信プラットフォームにおいても、Steamを展開するValveが今年9月に子供メンバーのプレイ時間を確認できる仕組みなどを含む「Steamファミリー機能」を正式リリースしていた(関連記事)。今回Epic Gamesでもそうした機能の追加がおこなわれ、ペアレンタルコントロールのさらなる充実が図られている様子だ。