自由ローグライク『Elin』開発版アプデで「ワンブロック」モード追加。たった1マスの地面から始まる、“不自由度マックス”のサバイバル生活

Lafrontierは8月22日、『Elin』の開発版アップデートEA 23.186 Nyaightlyを配信した。同アップデートでは新しいゲームモード「ワンブロック」が試験的に追加されている。

Lafrontierは8月22日、『Elin』の開発版アップデートEA 23.186 Nyaightlyを配信した。同アップデートでは新しいゲームモード「ワンブロック」が試験的に追加されている。

『Elin』はローグライクをベースとしたオープンワールドサンドボックスゲームである。伝統的ローグライクに近いシステムにクラフト要素やハウジング要素が加わっており、そこに重厚な世界観と物語も組み合わさって、自由で混沌とした自分だけの冒険を楽しめる作品だ。

本作は昨年11月に早期アクセス配信を開始。アップデートを重ね、さまざまな要素の追加や変更が加えられてきた。通常の安定版とは別に、テストやデバッグをおこなうための開発版であるNightlyおよびNyaightlyも配信されており、Steamのライブラリから設定を変更することでプレイ可能だ。Nyaightlyでは新しくゲームを始める際にプロローグとして「ワンブロック(テスト)」を選択できるようになっている。

「ワンブロック」でゲームを開始すると、通常のチュートリアルは開始されず、身一つでたった1マスの大地に投げ出されることになる。足元には資源を獲得できるスポットとして「残骸」が設置されており、通常のゲームモードとは異なり何度でも採取が可能となっている。また、採取をおこなうと残骸はランダムに違った種類の残骸に変化する。木材が取れることもあれば、石材が取れることもあり、稀に貴重な食料である卵を入手できることもあるわけだ。地面が1マスしかないため、最初はこの残骸から資源を採取する以外に、ほとんどできることはない。

採取を続けていると、稀に「床」を獲得できることがある。床は周りの何もないマスに設置することができ、地面を広げていくことが可能だ。クラフトしたアイテムを設置したり、農業をおこなったりと、地面の広がりと同時に行動の自由度も広がっていくのだ。

ある程度地面を広げると、突如として空から隕石が降り注ぐ。落下地点にはアイテムが残されており、最初は「出荷箱」のレシピが、次は土地を所有したときに設置される「盟約の石」が獲得できる。文字通りの天からの贈り物というわけだ。ちなみに盟約の石は降ってきた瞬間に設置されるため、空に浮かぶ狭い土地の所有権を自動的に得ることになる。

なお、安定版のアップデートの準備が整うまでには少し時間がかかる見込みとのことで、「ワンブロック」は待っている間に楽しめるような新要素として追加されたもののようだ。ただし現時点では実装は試験的なもので、ゲームとしては“ほぼ遊べない”状態であることがアップデート履歴内のノートで告げられている。筆者が遊んでみた限りでは食料の入手が極めて困難で、レジンがなかなか手に入らないため貴重な卵も生で食べるほかなく、すぐに死に至ることになった。種族や職業の選択によっては、現行バージョンで生き延びることも可能かもしれない。

ちなみに「ワンブロック」モードは、『マインクラフト』で流行した配布マップが元ネタになっていると思われる。同モードについては今後も完全に趣味で開発していくとのことで、サポートの対象外になるようだ。そのため不具合の報告やレビューなどは、通常のゲームモードに関することだけに留めておいたほうがよいだろう。『マインクラフト』とは違ったクラフトシステムを持つ『Elin』のワンブロックが今後どのように発展を遂げていくか注目したい。

「ワンブロック」モードで遊んでみたい方は、事前にセーブデータのバックアップをとってから、Steamライブラリの『Elin』のプロパティ内、ベータの項目から「ベータへの参加」の「nightly – Unstable Nightly Version」を選択することでプレイ可能だ。

『Elin』はPC(Steam)向けに、税込2980円で早期アクセス配信中だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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