『Elona』後継作ローグライクRPG『Elin』Steamにて11月1日早期アクセス配信開始へ。拠点運営やサバイバル要素などを加えパワーアップした新作

lafrontierは7月31日、『Elin』を早期アクセス配信として11月1日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は2980円。

国内のインディーゲームスタジオlafrontierは7月31日、『Elin』を早期アクセス配信として11月1日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は2980円。すでにβテストが実施中となっているが、早期アクセス配信へ向けてさらにアップデートが重ねられていくという。

『Elin』は、フリーゲーム『Elona』の後継作として開発されてきた、ローグライクRPGである。前作相当の『Elona』は、個人ゲーム開発者noa氏が2006年初夏に開発を始めた、ローグライク作品だ。同作でプレイヤーは、ノースティリスへ流れ込んだ何者かとなって、自由に冒険を繰り広げていく。メインクエストに沿って冒険を繰り広げてもいいし、核爆弾を使って街を破壊してもいい。ターン制のシステムをベースに、多彩なスキルやアイテムなどを搭載し、プレイヤー次第のゲームプレイが展開されていた。同作はフリーゲームとして2006年に初公開。幅広いゲームプレイや自由さによる混沌とした内容が多くのプレイヤーから評価されており、特に著名なフリーゲームの1本と言えるだろう。

2023年公開のPV


後継作『Elin』は、『Elona』の特徴を引き継ぎつつ、サバイバル要素などを加えた作品となっている。本作では『Elona』から30年前の世界を舞台に、プレイヤーは自由に冒険を繰り広げる。本作においても、ターン制のローグライクなゲームプレイや、ランダム生成されるダンジョンなどといった特徴は変わっていない。本作では新たに、素材を使ったアイテムのクラフトやサバイバル要素、拠点の建設および運営機能などが追加。グラフィックもクォータービュー形式へと変更されている。新たな要素を加えつつパワーアップした後継作として、自由な冒険が繰り広げられるのだろう。


本作は、『Elona』開発者のnoa氏を含むlafrontierによって開発されている。本作は「エリン宿」として制作が開始された。紆余曲折を経て『Elin』へタイトル変更となり、2022年末にはAlpha 9.3(tech demo)が公開。2023年5月からはクラウドファンディングキャンペーンが実施され、5925人のバッカーから6300万円以上を集めて、制作が進められてきた。また2023年末からはバッカー向けのαテストが実施されており、2024年後期には早期アクセス配信を開始予定と伝えられていた。今回予定通り早期アクセス配信の日程が決まったようだ。


Steamのストアページによると、本作には早期アクセス配信開始時点で、序盤のメインクエストとサブクエストが導入されている。1年から2年の早期アクセス配信期間を予定しており、アップデートによって機能強化やバランス調整、メイン/サブクエストの追加などを実施されていくという。

またSteam内の告知によると、完成までにはまだ長い道のりが残っているものの、αテスト開始以降150回以上のアップデートを重ねており、今後も早期アクセス配信へ向けてブラッシュアップやコンテンツ追加が続けられるようだ。なお本作は現在βテストが実施中となっており、8月中にはまだβキーが配布されていないすべての支援者にβキーが送付されるそうだ。

『Elin』はPC(Steam)向けに、通常価格税込2980円で11月1日早期アクセス配信開始予定だ。

【UPDATE 2024/8/1 9:50】
早期アクセス配信開始日を修正

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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