『エルデンリング』DLC新アプデで「ボス戦中に味方NPC呼ぶの大変問題」ぐっと緩和。「角人」「エーゴン」など一部のエリア内召喚サインが使いやすく
フロム・ソフトウェアは7月30日、『エルデンリング』に向けて最新アップデート1.13を配信開始した。おもにDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」におけるバランス調整、仕様改善、不具合修正が実施。このなかでは、特定のボス戦エリア内にあるNPCの召喚サインに調整がおこなわれた。
『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。
今回配信されたアップデート1.13では、武器などをはじめとするさまざまな調整が実施(関連記事)。なかでも注目されるのが、特定のボス戦エリア内にあるNPCの召喚サインについての2つの調整だ。配置が調整されたほか、「一度召喚サインに触れるだけでNPCを召喚できるように調整」されている。
DLCの一部ボス戦では召喚サインから味方NPCを呼んで共に闘うことができる。召喚サインがボス戦エリア手前にある場合は下準備として落ち着いて召喚することが可能。一方で召喚サインがボス戦エリア内にある場合はボスの攻撃に注意しながら召喚する必要がある。また召喚の際には「召喚しますか?」との質問にYES・NOを選ぶひと手間もあった。
そのほか召喚サインの上にほかのプレイヤーがメッセージを重ね書きする“いたずら”も存在し、ボス戦エリア内の召喚サインの利用をさらに難しくしていた。苦戦しているボスでは挑戦のたびに何度もタイミングを見計らって召喚をおこなわなければならず、煩雑さを指摘するユーザー意見もあった。
そうしたフィードバックを受けてか、今回のアップデート1.13にて特定のボス戦エリア内の召喚サインに調整が実施。弊誌で検証したところ、不満の声も見られた「暴竜ベール」戦、および「串刺し公、メスメル」戦での召喚サインが調整されていた。暴竜ベール戦では、条件を満たしていればNPC「竜の戦士、エーゴン」を召喚可能。今回のアップデート後は召喚サインの位置は変わらないものの、召喚サインに触れるだけでYES・NOを選ばずに召喚できるようになった。
また「串刺し公、メスメル」戦では条件次第で味方NPC「角人」、あるいは「夜の剣士、ヨラーン」を召喚できる。今回のアップデートにて、そうした召喚サインは以前よりもかなり手前に配置が調整された。またそれぞれ触れるだけで召喚も可能。メスメルの攻撃の間合いに入る前に、比較的安全に召喚をおこなえるだろう。
ちなみにボス戦エリア内の召喚サインでは、味方NPCを呼んでもボスの体力が上昇しない。デメリットなしで味方を増やせる救済措置となっており、苦戦している場合に使いやすいだろう。
このほか今回のアップデートでは、「写し身の雫」を除くすべての遺灰の霊体が強化。霊灰の加護が5以上の場合において、攻撃力とダメージのカット率の上昇率が上方修正。また遺灰を+8以上に強化した際の、霊体のHPと攻撃力も上方修正された。そして霊体の体勢の崩されにくさについても軒並み上方修正されている。全体的にボス戦での味方NPCが以前より利用しやすく、あるいは頼もしくなる調整がおこなわれたかたちだ。
DLCでは本編をやり込んだプレイヤーにも新たな挑戦を届けるためか、ボス戦をはじめ敵攻撃力の調整などに本編と独立した厳しさが見られる。苦戦している場合は影の地を探索して影樹の破片および霊灰を集めたり、NPCイベントをこなしたり、新たな遺灰を探したりしてボス戦を有利に進める手立てを模索してみるのもいいかもしれない。
『エルデンリング』およびDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も販売されている。