『エルデンリング』DLCの新魔術「拒絶の刺」が“大型ボスキラー”として注目される。アプデ後も変わらぬ頼もしさ

 

エルデンリング』DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」にて登場した新しい魔術「拒絶の刺」の強さに、国内外のコミュニティから注目が集まっている。大型ボスに密着して連発するだけで難敵をあっという間に突破できたという報告も散見される。なお本稿には「拒絶の刺」の入手場所や、ボス戦の動画などが含まれるため留意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。同DLCではやり込んだプレイヤーにも新たな挑戦を届けるためか、敵攻撃力の調整などに本編と独立した厳しさが見られる。一方で影の地限定の新たな強化システムとして「影樹の加護」および「霊灰の加護」が用意。また新たに登場した装備品や魔術など、さまざまな要素を駆使して攻略を進めることになるだろう。

DLC発売以来、国内外のプレイヤーからDLCで追加された新しい魔術「拒絶の刺」がにわかに注目を集めているようだ。「拒絶の刺」は茨の魔術カテゴリに分類される魔術だ。知力を要求するものが多い魔術のなかでも、茨の魔術は信仰のみを必要とする一風変わったカテゴリとなっており、「拒絶の刺」も必要能力値は信仰24/知力0となっている。発動することで前方の三方向へ茨のつたを伸ばし、命中すると茨が立ちのぼって敵にダメージと出血の状態異常の蓄積を与えるものとなっている。「拒絶の刺」は種の保管庫の祝福「保管庫七階」から上階へ行き、段差から階下へ降りた先にある遺体から入手可能だ。


そんな「拒絶の刺」が大型ボスにかなり有効であるとして国内外から注目を浴びている。この魔術は三方向に茨を同時に放つという性質上、大型ボス相手に密着して放つことで、三方向の茨がすべてヒットし、瞬間的に高い火力を生み出すことができる。くわえて出血の状態異常の蓄積値も優秀。出血は最大HPに応じた割合ダメージを与えるため、出血が有効なボスであればHPをごっそりと削ることが可能だ。特に大型のボスに対して相性の良い魔術といえる。さらに消費FPも15と比較的軽く、連発しやすいのも強みだろう。

ただ、詠唱の隙はそれなりに大きく、発動した後は自傷ダメージもある。三方向の茨をヒットさせようと密着する場合には、反撃にはくれぐれも注意したいところ。遺灰を呼び出してボスのターゲットを逸らすなどの工夫も必要だろう。とはいえ上手くいけば圧倒的な火力でボスをすぐさま撃破できる点は注目されている様子だ。X上でも「拒絶の刺」を連発するだけであっという間にボスの体力を削りきり、突破したという報告が上がっている。

さまざまな手ごわいボスが揃っているDLCエリアにおいて、特に大型ボスへの対抗手段として「拒絶の刺」が脚光を浴びているかたちだ。DLCエリアでは出血が有効なボスが比較的多いのも人気の一因となっているのだろう。さらに「拒絶の刺」は各種茨の魔術を強化する装備品でさらに威力を強化できる。杖に「咎人の杖」を採用することで威力が1.2倍に強化。そして茨の魔術を強化する防具アルベリッヒシリーズを着用することで威力をさらに底上げすることも可能。「魔術師塊のタリスマン」といった魔術を強化するタリスマンの効果も併用可能。運用にあたり「拒絶の刺」に特化したビルドを組むのもいいだろう。

しかし「拒絶の刺」は大型ボスに極めて有効な反面、的が小さいボス敵や道中のザコ敵には茨が多段ヒットしにくく、火力が伸び悩むという欠点も抱えている。茨の弾速が遅いため、遠くの敵にはやや当たりにくいのも弱点のひとつだ。そういった敵には「拒絶の刺」だけでなく、各種魔術や祈祷を併用するとよいかもしれない。

なお7月4日のアップデートでは「雷の調香瓶」や「血鬼の腕」、刺突盾など注目を集めていた武器が“想定より強くなりすぎていた”として不具合修正が実施。一方で「拒絶の刺」の性能は本稿執筆時点では据え置きのままとなっている。アップデート後に新たな戦術を求めているユーザーは、この機会に「拒絶の刺」を試してみるのもよいだろう。ちなみに影の地のフィールド上では、夜になると「雫の幼生」を入手可能な場所が青白く光る。ステータスを振り直す「産まれ直し」をしたい場合は、探してみるとよいかもしれない。

エルデンリング』およびDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も販売されている。