『エルデンリング』DLCの新武器「血鬼の腕」、扱いやすいとしてコミュニティで脚光浴びる。火力を高めてもよし状態異常派生してもよし

 

エルデンリング』DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」にて登場した新武器「血鬼の腕」の強力さが注目されている。必要能力値の要求が高めな特大武器ながら、意外にも幅広い運用が可能な点から脚光を浴びている様子だ。なお本稿には血鬼の腕に関する情報や、DLCのボス戦の動画などが含まれるため留意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。同DLCではやり込んだプレイヤーにも新たな挑戦を届けるためか、敵攻撃力の調整などに本編と独立した厳しさが見られる。一方で影の地限定の新たな強化システムとして「影樹の加護」および「霊灰の加護」が用意。また影の地で入手できる強力な新装備品や魔術など、さまざまな要素を駆使して攻略を進めることになるだろう。


本作の国内外のコミュニティで、新武器「血鬼の腕」が強力であるとして話題にのぼっている。血鬼の腕は、墓地平原エリアの眺望街にいる特定の血鬼から、確定でひとつドロップする武器だ。武器種は特大武器で、必要能力値は筋力28/技量11/神秘16。デフォルトの戦技は特大武器として比較的オーソドックスな「我慢」となっている。

そんな血鬼の腕では、武器の公式説明いわく、血鬼の腕では強攻撃にて「内に溜まった血を撒き散らす」とのこと。説明どおり強攻撃では、メインとなる攻撃と撒き散らされた血による小ダメージの追撃があわさっているとみられる。ここに血鬼の腕の強みがあるようだ。

というのも、特大系の武器では状態異常の付与属性やエンチャントをおこなった場合、本来の手数の少なさからか比較的高めの蓄積値が付与される。血鬼の腕も同様に状態異常派生などをおこなうと高めの蓄積値を備えるものの、先述の強攻撃では連続で2回分の状態異常値が蓄積させることが可能とみられる。そのため特大武器でありつつも、戦技を用いずに手早く状態異常を発症させられるわけだ。状態異常では敵に最大体力の割合に応じたダメージを与えられるため、ボス戦でも頼れる武器といえるだろう。たとえばDLC序盤の関門といえる「双月の騎士、レラーナ」といったボスを、血鬼の腕を用いて悠々と撃破する報告が寄せられている。


ちなみに複数ある状態異常派生のなかでも、もともと必要能力値に神秘が要求されることもあり、血の属性派生は人気の様子。神秘の能力補正が高まりつつ、血の蓄積値を高めることが可能だ。周囲で出血状態が発生した際に攻撃力が上がる「白面」や「血の君主の歓喜」といった装備品と組み合わせたビルドが用いられているようだ。

さらに、ほかの状態異常の属性付与とも軒並み相性は良好。特に冷気の属性付与では血の小ダメージ追撃で生じる「血炎」によって凍傷状態が解除され、すぐさま冷気をまた蓄積させられるといった相性の良さもみられる。

このほか状態異常派生ではなく重厚派生などにしつつ、高い能力補正を活かして高火力の特大武器として運用される例も存在。この場合でも状態異常を付与する強みはエンチャントにより活用できるだろう。またいずれにせよ、戦技を付け替え可能な武器という点も血鬼の腕の使い勝手の良さに繋がっているといえる。無骨な見た目ながら幅広い運用が可能な武器として、人気を獲得している様子だ。


さまざまな新装備が追加されたDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」。さっそくコミュニティでは研究も進められており、強力な武器に注目が集まっているようだ。血鬼の腕に限らず、いろいろな武器を試して、運用法を考えてみるのも面白いだろう。ちなみに血鬼の腕と同じく一定値の筋力・神秘を要求されるDLCの新武器として「古隕鉄の大剣」が存在。こちらは固有の戦技から脚光を浴びており、筋力と神秘を高めたビルドでは両方の武器を試してみてもいいかもしれない(関連記事)。

エルデンリング』およびDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も販売されている。

【UPDATE 2024/7/4 18:20】
フロム・ソフトウェアは7月4日、本作に向けてアップデート1.12.3を配信開始した(関連記事)。このなかでは血鬼の腕において、強攻撃およびタメ攻撃の状態異常の蓄積量が、想定よりも高くなっていた不具合が修正。また属性を付与した際の神秘の能力補正も想定より高くなっていたとされ、あわせて修正されている。