『エルデンリング』DLCの新アイテムで『SEKIRO』風バトルが流行。なんちゃって隻狼

フロム・ソフトウェアは6月21日、『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売した。DLCにて新たに実現した『SEKIRO』風の遊びが注目を集めている。

フロム・ソフトウェアは6月21日、『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売した。DLCにて新たに実現した、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)のような“遊び”が注目を集めている。海外メディアGamesRadar+が伝えている。なお本稿には『エルデンリング』DLCにおけるとあるアイテムへの言及や、本編およびDLCのゲーム内クリップなどが含まれるため、留意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。広大なオープンワールドを舞台としつつ、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く継承。ボス戦をはじめ、手強い調整となっている戦闘なども特徴だ。そして本作にとって最初で最後の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。


そんな本作のDLCにて新たに追加された結晶雫「弾く硬雫」の効果が注目されている。弾く硬雫は、火に焼かれた廃墟付近にいる焼炉のゴーレムを倒すことで獲得できる結晶雫だ。霊薬に配合して飲むことで、一定時間ガード姿勢をとった直後だけカット率とガード強度が高まる効果を得られる。さらにそのガードに成功した場合、ガードカウンターも強化される効果がある。

この弾く硬雫はガード姿勢を取ることで効果が発揮されるため、盾によるガードだけでなく、本来であればガードするには不向きの両手持ち武器のガードにおいても大幅にガード性能が向上する。そうして剣や刀で敵の攻撃を連続防御する遊びが一部ユーザー間で流行しているようだ。そうした遊び方を『SEKIRO』の「弾き」になぞらえるユーザーも散見される。『SEKIRO』はフロム・ソフトウェアが手がけ2019年に発売されたアクションゲーム。大きな特徴として、敵の攻撃をタイミングよく刀で弾いて「体幹」を削り、体勢を崩して「忍殺」を叩きこむ戦闘システムを備えていた。


そして『エルデンリング』でも新たに登場した弾く硬雫を用いれば、本来敵の攻撃を防ぎきれない剣や刀だけでも「弾き」のような遊び方ができるようになったわけだ。さっそくユーザーたちはさまざまな敵相手に『SEKIRO』風のバトルを仕掛けており、中には本編のボス「ミケラの刃、マレニア」の水鳥乱舞を弾き続ける猛者も出現。乱舞の連撃を刀一本で弾き続ける様子はまさに『SEKIRO』のボス戦のようだ。


一方で本作には「弾き」で相手の体幹を削るシステム自体や忍殺は存在しない。とはいえ、刀一本で敵の攻撃をいなすプレイスタイルは『SEKIRO』っぽい雰囲気を十分に味わうことができるだろう。

『エルデンリング』でも、同じくフロム・ソフトウェア作品である『SEKIRO』のような遊び方ができるとして注目されている弾く硬雫。本来ガードをあまり用いない剣の両手持ち状態で新しい遊びができる結晶雫としてさっそく妙に愛されているようだ。もちろん『SEKIRO』風の遊びだけでなく、ガードカウンターが強化される点を活かして、盾と共にガード強度を高めて運用するのも強力だ。さまざまな運用方法を試してみるのもいいだろう。

エルデンリング』およびDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も販売されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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