マルチエンドSFミステリーADV『EDEN.schemata();』Steamにて2025年春配信へ。円居挽氏がシナリオを手がける、“ゲームデザインごと変わる”殺人事件

PLAYISMは1月30日、『EDEN.schemata();』を2025年春にSteamに向けて発売すると告知。2月開催のSteam Next Fesでは体験版を公開する予定だ。本作ではゲームを進めるにあたって、UIやゲームの前提が変化することが特徴となっている。

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは1月30日、『EDEN.schemata();』を2025年春に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2月に開催されるSteam Next Fesでは、体験版が公開予定とされている。

『EDEN.schemata();』は、ゲームでしか表現できない叙述トリックが手書きアニメの演出を交えて描かれるという、マルチエンディングSFミステリーADVである。主人公は、記憶喪失の人物だ。本作では主人公が気づくと、「博士」と呼ばれる首なし死体を前に、アンドロイドのイヴが佇んでいた。

彼女は首なし死体を前に、「また会いましたね、はじめまして」と語りかけてくるが、主人公は記憶がなく自身が何者であるかわかっていない。そんな状況の中、主人公はヒロインにして博士殺害の容疑者であるイヴと共に、殺人事件の真相へと迫る。イヴの創造主である首なし死体・博士、閉ざされた研究室、手足のないアンドロイド。なぜか女児口調で煽る統合法規インターフェース・ケルも登場し、ゲームでしか挑めない新しいミステリーの形が繰り広げられる。

記憶喪失の主人公は、密室となった研究所を探索し、殺人事件の謎を解き明かす。本作ではマルチエンディングシナリオが採用されており、ゲームを繰り返しプレイしていくと、次々に新たな事実が浮かび上がる。また新たな事実が判明するたびに、本作ではUI自体が変化し、ゲームの前提も変化。ストーリーとUIが寄り添っており、ゲームの進行に応じて、ゲームデザインが変化していき、全編を通して新鮮な感覚のトリックが体験できるという。詳細は不明ながら、本作ではオーソドックスは探索ADV風の仕組みから始まり、UIやシステムごと変化する中、密室で起こった事件の謎へと迫っていくのだろう。

本作は、WSS playgroundおよびilluCalabが開発している。シナリオについては、「ルヴォワール」シリーズや『FGO』のイベント「虚月館殺人事件」のシナリオなどを手がけてきた小説家・円居挽氏が担当。発表時のコメントによれば、本作では「何度も解きなおせるミステリ」をコンセプトに、多重解決とは違ったゲームにしか出来ない謎解き体験が待っているという。

また本作ではゆたろう氏が、キャラクターデザインおよびアニメーションが担当している。本作では全編にわたって動くキャラクターアニメーションが特徴とされているが、すべて同氏による手描きのアニメーションであるそうだ。

本作は2021年6月に発表。2023年8月には、PLAYISMがグローバルパブリッシングを担当し、2024年発売予定であると告知されていた。その後2024年12月に、2025年発売へと延期されている。今回の発表では2025年春発売予定となっており、発売時期が固まってきたのかもしれない。

『EDEN.schemata();』はPC(Steam)向けに、2025年春発売予定だ。また本作では、2月に開催されるSteam Next Fesにて体験版が公開予定とされている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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