大迷惑酔っ払いシム『Drunkard Simulator』発表。物理演算で酔えば酔うほど千鳥足、お下劣ご近所混沌ゲーム

PostHuman Interactiveは2月10日、『Drunkard Simulator』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Steamストアページによれば2025年発売予定だ。

デベロッパーのPostHuman Interactiveは2月10日、『Drunkard Simulator』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、Steamストアページによれば2025年発売予定だ。

『Drunkard Simulator』酔っ払いとして生きるシミュレーションゲームだ。本作でプレイヤーは酔っ払いとなり、ゲロを吐き、屋根に登り、近隣住民に迷惑をかけていく。ゲーム内での目的は今のところほかに明らかになっておらず、大事なのはとにかく酒を飲んで暴れることのようである。トレイラーを見るに、任意の場所での排尿も可能と見られる。

本作では、酒を飲めば飲むほど馬鹿げた行動が可能になるとのこと。酔いが十分に回れば、他所の芝刈り機を勝手に拝借したり、盗んだショッピングカートに乗って道を爆走するなどの行為が可能。主人公の挙動には物理演算が適用されており、酔っ払えば酔っ払うほど移動するのも難しくなっていくとのこと。

ご近所への迷惑のかけ方にはさまざまな方法があり、勝手に家にあがりこんで冷蔵庫を開けたり、午前3時に唐突にバーベキューをして火事を起こしたりできる。ほろ酔いで軽めのいたずらを隣人に仕掛けるのも、泥酔してご近所をめちゃくちゃにするのも思いのままだ。また、主人公の酔っ払いはさまざまなアイテムでドレスアップ、あるいは“ドレスダウン”することが可能だという。そのへんの物で適当に身を飾るのだ。

本作を手がけるのは、フィンランドを拠点とするデベロッパーのPostHuman Interactiveだ。同スタジオは過去にパズルアドベンチャーゲーム『Shadow Alchemist』をSteam向けにリリース。本稿執筆時点で100件近いSteamユーザーレビューを集め、うち97%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。また同作は一風変わったSteamユーザーレビューでも話題となった。というのも、開発者の妻が「夫が開発に時間を使いすぎ、生活が苦しいのでゲームを買ってほしい」といった内容のレビューを投稿し、海外コミュニティを中心に大いに拡散されたのだ。

本作『Drunkard Simulator』の開発には、上述の妻も携わっている様子である。妻は同スタジオのSNSなども運営しており、ブログを通じて開発の裏側を伝えている。そちらによると、「酔っ払いシム」のアイデアは夫ではなく、医療従事者である妻が思い立ち提案したという。フィンランドには「kalsarikännit(pantsdrunk)」なる、家でパンツ一丁といった「外出を考えない服装」で酒を飲む飲酒文化があり、それも本作の雰囲気に繋がっているそうだ。

『Drunkard Simulator』はPC(Steam)向けに、2025年発売予定。なお、いわずもがなではあるが、現実における飲酒では節度を守りたい。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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