“『テトリス』風”戦略ローグライト『Drop Duchy』リリースや否やかなりの人気。「パズル✕デッキ構築」のシナジー炸裂ストラテジー
The Arcade Crewは5月5日、『Drop Duchy』を配信開始した。本作は、『テトリス』のような落ち物パズルにデッキ構築の要素がかけ合わされたストラテジーゲームだ。

パブリッシャーのThe Arcade Crewは5月5日、ローグライト・パズル戦略ゲーム『Drop Duchy』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、ゲーム内は日本語表示に対応。デモ版でも注目を集めていた本作がついにリリースされ、初日から多くのプレイヤーに遊ばれているようだ。
『Drop Duchy』は、『テトリス』のような落ち物パズルにデッキ構築の要素がかけ合わされたストラテジーゲーム。国土を構成するピースを、隣接するタイルとのシナジーを考えながら落とし、資源を集めながら兵力を高めていく。ラウンド終了時に発生する敵軍との戦闘に勝利し、マップの先で待つボスの撃破を目指す作品だ。

プレイヤーはまず、マップ上の分岐したルートから次のステージを選ぶ。資源をじっくりと集めることのできる中立区域のほか、敵軍との戦闘が起こる交戦区域などがある。また、それぞれ森や草原といった地形ピースの割合が設定されているため、なるべく自分のデッキを活かせるステージを選びたい。
各ステージでは、ランダムな順番で出現するピースをボード上に落として並べていく。ピースの回転や移動のほか、『テトリス』同様にピースを1つだけホールドしておくこともできる。基本的には、横一列にタイルを揃えてラインを完成させることで探索が発生し、タイルから資源を得ることが可能。また、各ピースには隣接するタイルによって得られる資源や効果が決まっている。範囲内の森を草原へと変えて木材資源を得る「木こり小屋」や、範囲内の草原を畑へと変える「農場」など、多種多様なタイルが存在する。効率よく資源を得る方法を考えながらピースを並べる必要がある。

また、交戦区域などでは敵軍ピースがデッキに混ざることになる。こちらは逆にシナジーを最小限に抑えるような配置を考えなくてはならない。なお、ラウンド終了時にホールドしてあるピースは廃棄されるため、敵軍ピースをホールドしてラウンドを終えるのも戦略の1つだ。
そしてラウンド終了後、戦闘ラウンドが発生する。プレイヤーは自軍と敵軍のそれぞれの部隊の戦闘順を決めていく。各部隊にはじゃんけんのような3すくみのユニットタイプがあり、有利なタイプに対しては+50%のボーナスがつく。タイプの異なる部隊を合流させることによってユニットタイプを変化させることもできる。戦闘後にボード上に残っているユニット数に応じて報酬が得られる。敵軍のユニットが残ってしまった場合には防衛ポイントが失われてしまう。

こうして資源の回収と戦闘を繰り返しながらマップを進み、最終的に3体のボスを撃破することを目指す。ピースの追加や強化をおこないより強力なデッキを作っていくのだ。また、チャレンジをこなすことによって得られるポイントを使用して、新たな要素やさまざまな永続的効果が眠る「進行度ツリー」を解放していくことができる。ゲームに変化を加えるやりこみ要素となっている。

Sleepy Mill Studioが開発を手がける本作は、今年初頭に配信されたデモ版のプレイヤー数が累計4万人に到達するなど注目を集めていた作品。デモ版で期待を高めた作品がついにリリースに至った格好だ。前評判からか、早速プレイヤーも集まり、初日のピーク時には約2000人の同時接続プレイヤー数を記録している(SteamDB)。本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューでは、約60件中93%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得。着実に人気と好評を集めている様子だ。
本作では落ち物パズルのほか、デッキ構築や資源管理、街づくり、そしてパズル的な戦闘など、さまざまな要素が巧みに融合。またわかりやすいUIのおかげでゲームシステムを飲み込みやすいほか、ミッションと進行度ツリーによるやり込み要素も豊富だ。ゲームシステムや遊びやすさ、価格に対するボリュームなど、さまざまな側面から高い評価を受けている。
『Drop Duchy』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中。なおリリースを記念したセールが実施中。5月13日まで10%オフの税込1530円で購入可能だ。