“国土テトリス”ローグライト『Drop Duchy』開発元、大型アプデ配信で「完成」宣言。高難度エンドコンテンツモード実装でやりこみ要素がっつり拡充

デベロッパーのSleepy Mill Studioは12月6日、『Drop Duchy』に向けてメジャーアップデート1.2を配信開始した。あわせてDLC第2弾『北方の民』の販売もおこなわれている。

『Drop Duchy』は、『テトリス』のような落ち物パズルにデッキ構築の要素がかけ合わされたストラテジーゲームだ。対応プラットフォームはPC（Steam）で日本語表示に対応する。本作では国土を構成するピースを、隣接するタイルとのシナジーを考えながら落とし、資源を集めながら兵力を高めていく。ラウンド終了時に発生する敵軍との戦闘に勝利し、マップの先で待つボスの撃破を目指す。

各ステージでは、ランダムな順番で出現するピースをボード上に落として並べていく。ピースの回転や移動のほか、『テトリス』同様にピースを1つだけホールドしておくこともできる。基本的には、横一列にタイルを揃えてラインを完成させることで探索が発生し、タイルから資源を得ることが可能。また、各ピースには隣接するタイルによって得られる資源や効果が決まっているため、効率よく資源を得る方法を考えながらピースを並べる必要がある。

また、交戦区域などでは敵軍ピースがデッキに混ざることになる。こちらは逆にシナジーを最小限に抑えるように配置。そしてラウンド終了後の戦闘で、ボード上に残っているユニット数に応じて報酬が得られる。敵軍のユニットが残ってしまった場合には防衛ポイントが失われてしまう。これを繰り返してピースの追加や強化をおこない、より強力なデッキを作り、最終的に3体のボスの撃破をするのだ。

今年5月5日に発売された本作は、注目を集めていたデモ版に続き高評価を得ていた作品。Steamユーザーレビューでは、これまでに2350件のレビューを集め、内89％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。その後8月にメジャーアップデート1.1が配信され、あわせてDLC第1弾「氏族」がリリースされていた。

そして今回、Sleepy Mill StudioはDLC第2弾「北方の民」を発売。このDLCでは、ヴァイキングに着想を得た新たな派閥「北方の民」がすべてのゲームモードで使用可能となる。「北方の民」限定のメカニクスとしては、建築物を襲撃することで資源を略奪できるというシステムが存在。また各部隊がそれぞれ一つずつターゲットを設定するようになるなど、戦闘の仕様も変更される。よりアグレッシブな戦いが繰り広げられるのだろう。

またDLCにあわせた無料のメジャーアップデート1.2として、新要素も多数実装されている。新たなゲームモードとしては、やりこみ要素「超越（アセンション）」モードが登場。いずれかの派閥でノーマルモードをクリアすると開放されるという。超越モードでは、プレイヤーは超越ティアごとに決められた数の難易度オプションを選択する必要がある。開始時の防衛ポイントが減ったり、カードの強化に必要な資源が増えたりなど、大量の難易度オプションが存在。自分の戦略にあったものを選択するのがよいだろう。

ランをクリアすることができれば次の超越ティアに進むことができる。10段階のティアそれぞれに限定報酬が用意されており、防衛ポイントのゲージやカードの裏面などのさまざまな部分のデザインを変更できるカスタマイズオプションがもらえるという。各デザインはクリアした派閥固有のものとなるそうで、特定の派閥を極めたことの証にもなりそうだ。

本アップデートではほかにも、一手だけ前に戻ることができるやり直し機能、新たなボスや建築物など、さまざまな新要素が実装されている。本アップデートの要素についてはSteamのニュースページも確認してほしい。

ところで、開発元のゲームディレクターおよびCEOを務めるJean-Baptiste Oger氏によると、今回のアップデートでゲームは完成し、本作の開発が一段落となったとのこと。現在は次のプロジェクトに移る前に、他のプラットフォームへと展開することを目標にしているそうだ。コンソール版の発売にも期待したい。

『Drop Duchy』はPC（Steam/Epic Gamesストア）向けに配信中。DLC第2弾「北方の民」は税込470円で販売中だ。なおSteamでは12月13日までセールが実施されており、定価1700円のところ、20％オフの1360円で購入可能だ。