ナマケモノ爆走スケボーゲーム『Driftwood』正式リリースで「最大8人マルチ」実装、じわじわ人気上昇中。ナマケモノなのにエクストリーム、時速100キロ超本格ダウンヒル
Stoked Sloth Interactiveは8月2日、スケボーレースゲーム『Driftwood』を正式リリースした。あわせてオンラインマルチプレイが実装されており、プレイヤー数が着実に増えている模様だ。

デベロッパーのStoked Sloth Interactiveは8月2日、スケボーレースゲーム『Driftwood』を正式リリースした。バージョン1.0では新たなコースが追加されたほか、オンラインマルチプレイに対応。これを受けてプレイヤー数が着実に増えている模様だ。
『Driftwood』はスケートボードのダウンヒルをモチーフとしたゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。プレイヤーは二足歩行のナマケモノ・エディとして、ドリフトしながら下り坂を疾走していく。

ゲームプレイではミニマップをバンで探索し、好きなコースを選んでプレイしていく。レースでは始めは足で蹴って滑り出すが、坂道を下るうちにスピードはどんどんと加速。やがて時速100キロを優に超えるレベルとなる。
そんな高速レースでは、タイムのほかにスコアが存在している。スコアはいわゆる芸術点のようなものとなっており、走行中に回転したり、走っている車のギリギリをすり抜けたりすると加点される。ただしコントロールを失ってクラッシュすれば減点され、コースの少し前からやり直しとなる。
コースには目標タイムやスコアなど、チャレンジが複数存在している。達成すると、ボードのカスタマイズパーツなどの報酬を獲得可能。手に入れたパーツでステアリングとグリップを調整し、スピード走行やドリフトなど、目的に合ったカスタマイズを施していくことになる。そうして超高速のボードを操りながら、タイムやスタイルを追求していくのだ。

本作は2023年6月にSteamにて早期アクセス配信が開始された。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約980件中93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。リラックスできる雰囲気と、高速のレースの組み合わせが持ち味となっており、好評を博してきた。美しい風景や音楽を堪能しつつ、疾走感を楽しめる作品として評価する声が寄せられている。
ちなみに、本作が扱うロングスケートボードによるダウンヒルは実在のスポーツ。時速100キロ以上が出るところも現実と同様である。また本作に登場するコースの中には、実在の著名コースを題材にしているものも存在。レビューでは、ナマケモノが主人公というゆるい見た目ながら本格志向なところも評価されており、現実のダウンヒルボーダーを名乗る複数のユーザーからも好評が投じられている。

そんな『Driftwood』が、8月2日に正式リリースされた。バージョン1.0では、最大8人でのオンラインマルチプレイに対応。フレンドとスピードを競ってみたり、あるいはただ一緒に滑り降りたりすることができるようになった。またパブリックロビーも用意されており、フレンドだけでなく見知らぬプレイヤーとプレイすることも可能となっている。
また新たなコースも2つ追加された。これにより、早期アクセス開始時点では4つだったコースも、合計15コースまで増えたかたちとなる。そのほかバージョン1.0では衣装アイテムの追加や、新たなチャレンジの導入などもおこなわれている。

本作は正式リリースを機に、じわじわと人気を伸ばしている模様。SteamDBによると、同時接続プレイヤー数は直近のピークで約200人を記録。母数としてはそれほどではないが、これまでの最高記録を更新する勢いを見せている。開発元によると本作はリリース時点で約5万件のウィッシュリスト登録件数があり、多くの新規プレイヤーが流入しているそうだ。SNSではフレンドとともに滑れるようになったことを喜ぶ声も見られ、マルチプレイへの対応が好評の様子である。
本作を手がけるStoked Sloth Interactiveはドイツに拠点を置くゲームスタジオだ。アーティストのLeonard Schölch氏とプログラマーのJason Mann氏がふたりで運営しているとのこと。両氏はともにベルリン技術経済大学(HTW Berlin)でゲームデザインを学び、2021年に会社を設立。本作『Driftwood』を初めての作品として送り出したという。小規模スタジオの初作品としてはかなりの高評価を得ている本作。今後さらに勢いを増していくか注目される。
『Driftwood』はPC(Steam)向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。