『ドラゴンクエストX オンライン』の開かずの劇場「グランゼドーラ劇場」がとうとうオープンへ。“外観だけ”実装から11年越しに
『ドラゴンクエストX オンライン』においてただの背景だと思われていた「グランゼドーラ劇場」が意外なかたちでオープンすることが明らかになった。

スクウェア・エニックスは7月8日、『ドラゴンクエストX オンライン』の最新情報を、同日放送した「超ドラゴンクエストXTV #53」内で発表した。番組内では、今夏に開催されるゲーム内イベント情報のほか、プレイヤーたちの間ではただの背景だと思われていた「グランゼドーラ劇場」が意外なかたちでオープンすることが明らかになった。
『ドラゴンクエストX オンライン』は、『ドラゴンクエスト』シリーズ初のMMORPGだ。2012年より正式サービスが開始され、現在はバージョン7にあたる『ドラゴンクエストX 未来への扉とまどろみの少女 オンライン』として継続中。本作ではプレイヤーは、自身の分身となるキャラクターを作り、戦いと冒険の旅に出ることになる。『ドラゴンクエスト』シリーズお馴染みのコマンドバトルとリアルタイムバトルの両方を採用した新しいシステムとなっているほか、1人でゲームを楽しみたいプレイヤーに向けたサポート仲間システムを用意するなど、『ドラゴンクエスト』であることとMMORPGであることを両立させた作りとなっている。ほかにも生産システムやハウジングなど、今までの『ドラゴンクエスト』シリーズにはなかったシステムを採用している。
このたびオープンが発表された「グランゼドーラ劇場」は、作中に登場するレンダーシア大陸にある「グランゼドーラ王国」に存在する施設のひとつだ。オープンしたグランゼドーラ劇場では今後、ゲーム内で現実のコンサートや舞台の配信など、『ドラゴンクエスト』シリーズに関わるエンタメコンテンツが上演されていくそうだ。ちなみに、本作はこれまでも「超ドラゴンクエストXTV」をゲーム内で視聴できる仕組みが実装されていた。グランゼドーラ劇場は、その仕組みの規模を広げたかたちのものとなることだろう。
グランゼドーラ劇場のこけら落とし公演として7月27日19時、「ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界 交響組曲「ドラゴンクエストV」天空の花嫁 すぎやまこういち」が上演されるという。本公演は2013年8月7日、すぎやまこういち氏がタクトを振ったオーケストラ公演で、グランゼドーラ劇場がオープンすることで、劇場に集まったほかのプレイヤーたちと一緒に見ることができるようになるかたちだ。劇場内はシートが多数設置されており、実際にシートに座って視聴が可能。また、視聴の際はホールの上部から視聴しているような視点、会場全体を見渡す視点、全画面表示の3つの画角で鑑賞できるとのこと。仲の良い友人と一緒に劇場へ足を運んでみると良いだろう。
ちなみに、公演を視聴するためには「DQXショップ」にて視聴券を購入する必要があるので注意されたい。また、今回のグランゼドーラ劇場での公演は7月27日の一度限りとなるものの、公演後もゲーム内の自宅に設置したテレビで8月3日までタイムシフト視聴も可能であるそうだ。劇場に足を運べなかった人は、自宅に友人を呼んで視聴するという楽しみ方もできるわけだ。
なお、今回オープンとなるグランゼドーラ劇場は、バージョン2にあたる『ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン』のバージョン2.1アップデート「重なりし運命の大地」にて登場した施設である。バージョン2.1は2014年2月27日に実装され、その当時はグランゼドーラ王国の中で存在感を出していた施設だ。


しかし、グランゼドーラ劇場は改装中として中に入れない状態で実装。「この劇場で将来何ができるんだろう」とプレイヤーに期待させつつも、その後は動きがなく、やがてプレイヤーから忘れられつつある施設となっていた。なお、オープン前である7月8日現在も改装中である。
そんなグランゼドーラ劇場が11年以上の時を経て、いよいよオープンとなる。当時、劇場内がどうなるのか気になっていたという人は、久しぶりに足を運んでみてはどうだろうか。
『ドラゴンクエストX オンライン』は、PCおよびNintendo Switch/PS4向けに発売中。バージョン2の終盤まで遊べる無料体験版も配信中だ。