“叫ぶと即ゲームオーバー” なマイク必須ホラー『DON’T SCREAM』10月28日正式リリースへ。新たな探索場所の追加や“直接殺しに来る敵”などもっと恐ろしくパワーアップ


デベロッパーのJoure&Joeは、『DON’T SCREAM』を現地時間10月28日に正式リリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『DON’T SCREAM』は、デベロッパーJoure & Joeが日本時間10月28日に配信開始した、マイク必須の一人称視点ホラーゲーム。本作の舞台は不気味なPineviewの森。プレイヤーは薄暗い森のなかを18分間歩きまわることを目的とする。本作はプレイにマイクが必須とされており、プレイヤーの悲鳴や声、荒い吐息などを感知すると強制的にリスタートとなる。

なおゲーム中の時間は、プレイヤーの移動中のみ経過する仕様。そのため18分間同じ場所でじっとすることはできず、予測不可能とされる恐怖が待ち受ける森を否が応でも探索することになる。本作は早期アクセス配信開始時点では多くのストリーマーにより実況プレイが配信されるなど、一定の人気を博した作品だ。

そんな本作が10月28日にバージョン1.0として正式リリースされることが発表された。なお正式リリースまでは3回のメジャーアップデートが行われており、バージョン1.0でもさまざまな要素を含んだアップデートが予定されている。1.0アップデートでは本作の課題となっていたパフォーマンスが向上しUIも改善、さらにスムーズなゲームプレイが実現されるという。そして本作の“恐怖”が押し寄せてくるペースが改善され、ゲームプレイを通して緊張感が維持されるようになるという。プレイヤーを脅かす敵も、見つかり次第直接プレイヤーを殺しに来るなど、より危険なものが追加されるという。

ほかにも探索可能なエリアが新たに追加され、新たな遺物(Relics)も追加。リプレイ性が向上したほか、舞台の装飾を使って物語を描く、環境ストーリーテリングの要素もさらに改善されるという。本作におけるストーリーにもさらに掘り下げが行われる模様。そして第3回メジャーアップデートで追加された、バッテリーのメカニズムも新たに改良が加えられる。プレイヤーはバッテリーが切れてしまう前に、森を探索し新たなバッテリーを見つけなくてはならないため、同じところをずっと徘徊して18分をやり過ごすといったプレイができなくなるようだ。


本作は早期アクセス開始時点から大きく注目を集め、マイク必須のユニークなコンセプトや“叫んではいけない”といったわかりやすさが話題を呼んだ。開発者の一人であるJoe Henson氏いわく、ストリーマーや家族友人間の交流に使われることを見込みターゲットを絞りプロモーションを行った結果、初日で4万本を売り上げるという成功を収めたという(関連記事)。また、過去のインタビューでは早期アクセス開始の時期をハロウィンシーズンに合わせたことも明かしている。本作の正式リリースの日付についても、同様の意図を持っている可能性はあるだろう。

一方、本作のSteamユーザーレビューは本稿執筆時点で約3880件中63%が好評とする「賛否両論」ステータスとなっている。ユーザーレビューではコンセプトを評価する声も多く上がっているものの、パフォーマンス面の不安定さや、ゲームプレイ部分や“恐怖”を感じるためのメカニクスへの粗さに言及する声も上がっている。そんな本作であるが、1.0のアップデートによってパフォーマンスやホラー要素についてのテンポや緊張感の持続など、その多くが改善されることが予告されている。再び本作が大きく話題を呼ぶことになるのか、アップデートの内容にも期待されるところだ。

『DON’T SCREAM』はPC(Steam)向けに早期アクセスを配信中。本稿執筆時点では税込1700円で販売されている。