ドナルド・トランプ氏のTwitchアカウントが約3年ぶりに復活。大統領候補間の公平性を確保するため


Twitchは現地時間7月19日、Twitchがドナルド・トランプ前アメリカ大統領のTwitchアカウントを復活させた。トランプ氏のアカウント凍結は2021年1月より続けられていたため、約3年半ぶりの解除となる。海外メディアGameSpotなどが報じている。

ドナルド・トランプ氏はアメリカの政治家および実業家で、第45代アメリカ合衆国大統領だ。同氏2016年のアメリカ大統領選にて共和党から出馬し当選。2021年1月まで大統領を務めた。任期内では「Make America Great Again(アメリカを再び偉大な国に)」のスローガンに基づき、アメリカ第一主義の政策を推進した。

そんなトランプ氏に関しては、一部熱狂的な支持者がいることでも知られる。なかでも2020年でトランプ氏が現アメリカ大統領のジョー・バイデン氏に大統領選で敗れたことを受け、一部支持者やトランプ氏は不正選挙がおこなわれたと主張。抗議集会などもおこなわれ、支持者らが議事堂を襲撃する事件も発生。その際、トランプ氏が襲撃を扇動したなどとして、配信プラットフォームTwitchをはじめ、InstagramやFacebookなど、数々のアカウントに対し凍結措置やアカウントの制限がおこなわれた。


今回はそうしてTwitchでおこなわれたアカウントの凍結措置が解除されたかたち。なおeスポーツコンサルタントのRod Breslau氏によれば、Twitchはこの対応について、(現在アメリカが大統領選を控える中で)大統領候補から直接話を聞くことに価値があると判断したとのこと。

つい先日の7月15日からは共和党全国大会も開かれ、トランプ氏は共和党の大統領候補となり、バイデン氏と対決することになる。そういった状況も踏まえ、大統領候補間での公平性を確保するために、アカウントの凍結などを解除する運びとなったようだ。なおアカウント復活にともなっては、他アカウントと同様にポリシーや規約を準拠する必要があるとしている。そのため規約違反が確認された場合には再びアカウントを停止する、といった措置が取られることもありそうだ。

ちなみにこうした凍結解除などの対応はTwitch以外のプラットフォームでも行われている模様。FacebookやInstagramを運営するMetaは、現地時間7月12日に、トランプ氏のFacebookアカウントの停止処分を解除する見込みだと発表している。いずれのプラットフォームも、大統領選における候補間の平等を確保するための措置をとっているようだ。